新型GR86 最安「RC」はありか!? 初商談でわかった注目の見積り&納期

最安「RC」グレードはありか?

当時199万円で発売された初代86の「RC」。前後バンパーは無塗装、エアコンもオプションですら選択できないという潔い仕様で2015年に廃止された
当時199万円で発売された初代86の「RC」。前後バンパーは無塗装、エアコンもオプションですら選択できないという潔い仕様で2015年に廃止された

 「普通に乗れるようになった」と書いた「RC」の装備内容は、初代同様ホイールキャップなしの16インチスチールホイール(タイヤも初代同様ヨコハマのデシベル)だが、初代では短命だった「RC」のように前後バンパーが無塗装の素地、インテリアもパネルがないといったことはない。そのうえで装備は以下の通りとなっていた。

●エクステリア
LEDヘッドライト、ヒーター付ドアミラー、マフラーカッターなし

●インテリア
本革巻きステアリング、ウレタンシフトノブ&パーキングブレーキレバー、スマートエントリー&プッシュボタンスタート、ファブリック地シート、左右独立温度調整機能付オートエアコン、2スピーカー、USB電源

●走行関係
トルセンLSD、トラックモード付VSC

 そして、筆者個人が「RC」の走行関連装備でハイライトと感じているのが、フロアサイレンサーがないことである。

 フロアサイレンサー(メルシート、アスファルトシートと呼ばれることも)とは、車内でフロアマットの下にあるカーペットのさらに下にある、アスファルトのような防音材、制振材のことだ。

 もちろん、車内騒音低減の役割もあるため、フロアサイレンサーは必要なものなのだが、意外に重さがあるため「静粛性は気にしない」という人や、ロールバーを付ける人だと剥ぐ必要、手間があるため、最初からないというのがメリットになる人もいる。

 このように、RCの装備内容は、何らかのタイヤやホイールの用意は必要になるとしても、エアコンは標準装備、オーディオも装着可能と、普通に使えるクルマなのがわかってもらえると思う。

 つまり、GR 86の「RC」は、初代モデルのRCとはまったく違う、初代BRZで例えるなら後期型のエアコン付ベース車「Rカスタマイズパッケージ」の路線を、フルモデルチェンジで発展させたものなのだ。

 そのため、個人的にはホイールはプラス5万円でアルミホイールにしてほしかったくらいで、RCの1つ上となる「SZ」(6MT/303万6000円)に対し価格差と加わる装備を考えたら、RCのほうがお買い得に感じているほどだ。

 また、現状では新型BRZにGR86のRCに相当するグレードがないため、その意味でもいまGR 86を買うならRCは大アリなのではないだろうか。

 ちなみに、筆者は新型BRZにGR 86の「RC」に相当するグレード(RA?)が、遠くないうちに加わる可能性は充分あると思っている。というのも、新型BRZの取扱説明書を見ていたら、333ページの「タイヤ交換」の欄にスチールホイール、390ページの車両仕様の欄に16インチタイヤホイールという、現状の新型BRZには存在しない記述を見つけた。

 これは「取扱説明書を改訂するほどではない近い将来に16インチのスチールホイールを履いたグレードが新型BRZに加わる?」とも解釈でき、その対象がRAなのかもしれない。

商談からわかったGR 86「SZ」&「RZ」の仕様

新型GR86の内装。フロアカーペットやドアトリムなどがレッドになるインテリアカラーはBRZにはない仕様だ
新型GR86の内装。フロアカーペットやドアトリムなどがレッドになるインテリアカラーはBRZにはない仕様だ

 商談中の雑談でGR 86の上級グレード「SZ」(6MT/303万6000円、6AT/319万9000円)、最上級グレードの「RZ」(6MT/334万9000円、6AT/351万2000円)には、新型BRZにないメーカーオプションの設定があることがわかった。具体的には下記のとおり。

●RZ
・既報のフロアカーペットやドアトリムなどがレッドになるインテリアカラー/0円
・フロントのスポーツブレーキパッド→「RC」、「SZ」の標準ブレーキパッド/0円
(ブレーキダストが多いことや鳴きなどを気にする人向けだろう)

●SZ
・ゴムペダル→スポーツアルミペダル/1万3200円

●RZ、SZそれぞれ
・スペアタイヤ/1万1000円(RCには設定なし。新型BRZでスペアタイヤがほしい場合はディーラーオプションで1万9140円+タイヤ代で3万円近くと思われる)

※メーカーオプションの価格はカタログのようなものがなく、筆者の記憶のため若干の違いがある可能性はある。

次ページは : GR 86と新型BRZはどちらがお買い得なのか?

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