スズキ新型ソリオ購入ガイド お薦めグレード、ライバル、値引き

■ソリオの魅力

アイポイントが高く見晴らしの良い運転席。メーター横のディスプレイにはカメラが認識した道路標識等の情報が表示される(スズキ セーフティサポート装着車)
アイポイントが高く見晴らしの良い運転席。メーター横のディスプレイにはカメラが認識した道路標識等の情報が表示される(スズキ セーフティサポート装着車)
先代から全長を最大80mm延長し、後席の足元空間を拡大。リアシートには165mmのスライド機構を採用
先代から全長を最大80mm延長し、後席の足元空間を拡大。リアシートには165mmのスライド機構を採用

 ソリオの大きな魅力はサイズ感とパッケージングにあると言えます。世の中のクルマがどんどん大きくなっていくなか、ソリオは5ナンバーサイズを守ったままです。全長は3790mmで先代よりも80mm延長(バンディットは+70mm)、全幅は先代よりも20mm広がっていますがそれでも1645mmと5ナンバーギリギリまで広げていません。

 都市部やバイパス沿いには広い道、広い駐車場が増えていますが、古い住宅街に入るとまだまだ道が狭いのは北海道を除けばどこに行っても同じです。日本の道を考えるとこのサイズは使い勝手がよく、ストレスを感じずに運転することができます。

ソリオのラゲッジスペース。リアゲート開口部の地上高は665mmと積み下ろしがしやすい
ソリオのラゲッジスペース。リアゲート開口部の地上高は665mmと積み下ろしがしやすい

 そして素晴らしいのは荷室空間の広さです。クルマの性能でエンジンやサスペンションのことはよく語られますが、じつはもっとも大切なのはパッケージング。乗れないクルマ、積めないクルマは役に立ちません。必要な人数が乗れて、必要な荷物が積めてこそのクルマです。

 ソリオのリヤハッチは最大開口幅が1075mm、開口高が980mm、荷室床面幅が1020mm、5名乗車時の床面奥行きは550~715mm、2名乗車時だと1390mmという寸法です。リヤハッチが大きくねた最近のSUVは、積めそうで積めないということが起きますが、リヤハッチが垂直配置されるソリオはかなりしっかり荷物が積めます。

 グレード展開を見ていきましょう。ガソリンエンジンモデルは「G」というモノグレードになります。マイルドハイブリッドモデルは「ハイブリッドMX」と「ハイブリッドMZ」の2種。グリルを大型化し上級感を向上したソリオバンディットは「ハイブリッドMV」というモノグレード展開になります。

専用のフロントグリルやアルミホイールを装備するソリオバンディット。ポジションランプとヘッドランプが2段に分かれた独特のデザインが特徴
専用のフロントグリルやアルミホイールを装備するソリオバンディット。ポジションランプとヘッドランプが2段に分かれた独特のデザインが特徴

 ソリオには“スズキセーフティサポート非装着車”というレスオプションがあります。ガソリンGとハイブリッドMXに設定されていて、その名のとおりスズキセーフティサポートが装備されません。省略される装備は次のものです。

・デュアルカメラブレーキサポート
・誤発進抑制機能
・車線逸脱警報機能
・ふらつき警報機能
・先行車発進お知らせ機能
・ハイビームアシスト
・標識認識機能
・後退時ブレーキサポート
・後方誤発進抑制機能
・リヤパーキングセンサー
・アダプティブクルーズコントロール(ACC) [全車速追従機能付](ハイブリッドMXのみ)

 レスオプションの価格はGがマイナス6万6000円、ハイブリッドMXがマイナス8万2500円です。ハイブリッドMXのほうが金額が大きいのはACC分というわけです。なによりもデュアルカメラサポートつまり、前方自動ブレーキを選べるのに選ばないということは、現代においてはあり得ない選択だと言えるでしょう。

■グレード別装備

最上級グレードのハイブリッドMZ。安全装備のスズキセーフティサポートはもちろん、LEDヘッドランプや本革巻きステアリングなどの快適装備が充実。価格は202万2900円
最上級グレードのハイブリッドMZ。安全装備のスズキセーフティサポートはもちろん、LEDヘッドランプや本革巻きステアリングなどの快適装備が充実。価格は202万2900円

 さてグレード間の装備差を見ていきましょう。アダプティブクルーズコントロールはハイブリッド系に標準装備で、スズキセーフティサポート非装着車を選ばなければ装着されます。つまり、ハイブリッドMX、ハイブリッドMZ、バンディットハイブリッドMVには標準装備です。

 ハイブリッドモデルはアイドリングストップ機構が付くので、保冷剤を使ってアイドリングストップ中にエアコンの冷気を確保するエコクールが装備されます。

 ハイブリッドMZとバンディットMVは装備が充実しています。2車にのみ装備されるのはLEDヘッドランプやLEDポジションランプ、LEDフロントフォグランプ、LEDサイドターンランプ付ドラミラーなどLED系の装備は、この2車にのみ装備(LEDヘッドランプとLEDポジションランプはハイブリッドMXにオプション装着可)されます。ルーフに装着し、車内の空気を循環させるスリムサーキュレーターもこの2モデルのみに装備となります。

 タイヤ&ホイールはガソリンエンジンモデルのGが165/70R14+スチールホイール、ハイブリッド系は165/65R15+アルミホイールとなります。

バンディットのグレードはハイブリッドMVの1種類。価格は200万6400円
バンディットのグレードはハイブリッドMVの1種類。価格は200万6400円

 ソリオの最大の魅力はコストパフォーマンスの高さでしょう。

 前述したようにスズキセーフティサポート非装着車はショッピングリストから外すとして、もっともリーズナブルなグレードはガソリンのG・FFで158万1800円。このモデルで十分に満足がいくことでしょう。150万円台となると軽自動車が競合してくるような価格帯です。ガソリンGで物足りないのはACCが付かないことです。ACCが欲しいとなるとハイブリッドMXからとなりますがそれでも価格は185万200円です。

 ハイブリッドMXと最上級のハイブリッドMZの違いは前述のLEDライトや革巻きステアリング、そして後ろ右側のパワースライドドアの有無などです。ハイブリッドMZになると価格が202万2900円と200万円台になりますが、最近は軽自動車でも200万円台のモデルがあるだけにさほど高価だと感じない、いや実際のところソリオのコストパフォーマンスは驚愕の高さだと言えるのです。

 価格表を見るとちょっと不思議なことに気付くと思います。それはソリオの最上級ハイブリッドMZよりもバンディットハイブリッドMVのほうが、価格が低く設定されていることです。ソリオバンディットは1機種しか用意されないので、ソリオハイブリッドMZと装備を一緒にした最上級モデルではないの? と勝手に思いがちなのですが、じつは一部の装備が異なります。

ソリオ グレードと価格
ソリオ グレードと価格

 わかりやすい部分ではグリルやアルミホイールのデザインが、そしてリヤコンビランプの配色が異なります。インテリア色はソリオがブルー系、バンディットがボルドー系となります。装備面で異なるのがソリオはATセレクトレバーノブがウレタンなのに対し、バンディットは革巻きとなります。この部分ではソリオバンディットのほうが装備が上です。

 ステアリングはどちらも革巻きなのにバンディットのみノブが革巻きというのも面白い部分です。

 もっとも大きな違いは、ソリオハイブリッドMZはリヤのスライドドアが両側パワーとなるのに対し、バンディットMVは右側のパワースライドドアがオプション扱いになっています。右側のパワースライドドアはプラス4万7300円です。ソリオハイブリッドMZとソリオバンディットハイブリッドMVの価格差は1万6500円なので、右側のパワースライドドアを選ぶとソリオハイブリッドMZよりもバンディットハイブリッドMVのほうが3万800円ほど高くなります。

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