■カッコいいスーパーカーランキング:第2位/アストンマーティンDB11
DB11と、それをベースにしたDBSのデザインは、クラシカルな美しさの中に大いなる獰猛さを秘めている。ローマに感じる微妙な物足りなさをすべて満たす、ウルトラ猛烈にカッコいいFRスポーツカーフォルムだ。
ローマはあくまで控えめでジェントルだが、DB11は、大量の空気を吸ってそれを後方に噴出する力強さを表現しつつ、風のように軽やかに駆け抜けるイメージとでも申しましょうか。「金持ちケンカせず」なんだけど、ケンカしても絶対負けないオーラですかね? 参りました。本当にカッコいいです。
イメージとしては、私が常にデザイン世界一に推すマツダロードスターのスーパーカー版です。
■カッコいいスーパーカーランキング:第1位/ランボルギーニ・アヴェンタドール
アヴェンタドールは、前述のようにカウンタックの正統な後継モデルであり、カウンタックのカッコよさを完璧に継承しつつ、見事にモダン化している。
カウンタックの生産が終了した後、ランボルギーニはディアブロ、ムルシエラゴと後継モデルをリリースしたが、その2台に比べても、アヴェンタドールの迫力と完成度はずば抜けている。
ただアヴェンタドールは、あくまでカウンタックの正しい発展形なので、元祖カウンタックを超えることはない。カウンタックを超えるカリスマデザインを持つスポーツカーは、未来永劫誕生しないだろう。
いや、世の中に未来永劫も絶対も存在しないが、それが誕生する前にスポーツカーそのものが絶滅する気がしてならない。
私はフェラーリを崇拝する者だが、その崇拝対象は第一にフェラーリエンジン(自然吸気に限る)だ。デザインに限れば、カウンタックは全スポーツカー史を通じて圧倒的な存在で、唯一絶対神と言っていい。もちろん神の中の神はLP400。高すぎて買えませんが……。
ただ欧州では、遠くない将来、プラグインハイブリッドすら禁止される流れになっている。DB11やアヴェンタドールは、空気を吸い込み吐き出す造形ゆえ、EV化されたらどこかシラケるだろう。
となると、この3台のなかでデザインとしての将来性がある、ローマということになりますかね? 「EVにこんなロングノーズいらねぇだろ!」と言われればそれまでだけど。
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