近年の世の中はいろいろな分野で長寿化が進んでいるが、日本車のモデルサイクルもその1つである。その代表が9月14日に2022年モデルが発表された日産GT-Rで、GT-Rは2007年に現行モデルが登場して以来なんと15年目。
そろそろ次期モデルのコンセプトモデルが出てきそうだが、表立って出てこないのが不思議だ。ここではGT-Rの2022年モデルの登場を期に、登場から10年以上が経った現行日本車の長寿モデルをピックアップし、その今後を追ってみた。
文/永田恵一
写真/トヨタ、日産、三菱
【画像ギャラリー】登場から10年以上経過した「ご長寿モデル」 次期型はどんなスタイルに?
■トヨタランドクルーザープラド:2009年9月登場→誕生から12年
現在はいろいろな意味で「日本でもギリギリ実用的に使えるランドクルーザー」というポジションにあるランドクルーザープラドは、もともとはスパルタンな70系の乗用ワゴンとして1990年に初代モデルが登場した。
2009年9月登場の現行型4代目モデルは乗用車的な方向となった1996年登場の2代目モデルからのキープコンセプトではあるが、世代を重ねるに従って高級SUVというキャラクターを強めている。
2.7リッター4気筒ガソリンと4リッターV6ガソリンでスタートした現行モデルだが、2015年には2.8リッター4気筒ディーゼルターボが4リッターV6ガソリンと入れ替わる形で加わった。
そのあとも2017年のマイナーチェンジや2020年には2.8リッターディーゼルターボと安全装備の性能向上を中心とした一部改良などが行われている。
ランドクルーザープラドは地道な改良やランドクルーザーの世界的なブランドイメージの高さによるリセールバリューの良さなどを理由に、日本での販売台数は未だ衰えないどころか前年を大きく上回る絶好調が続いている。
●今後どうなる?
今年8月にランドクルーザーが300系にフルモデルチェンジされただけに、ランドクルーザープラドも今後2年以内(2022年夏から2023年にかけて)フルモデルチェンジされるだろう。
ランドクルーザープラドは次期モデルもキープコンセプトと思われるが、ランドクルーザー同様にラダーフレーム構造となるプラットホームは軽量化などが含まれる新世代のTNGAコンセプトが盛り込まれたものとなるだろう。
また、エンジンはランドクルーザープラドでは現在のものが踏襲されそうだが、アメリカなどで販売されるレクサス版のGXではランドクルーザー300同様にそれぞれV6となる3.5リッターガソリンターボと3.3リッターディーゼルターボが搭載されるかもしれない。
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