■小型トラックの「大きさ」に影響する4ナンバー枠とは?
最後に紹介するのが、日本の小型トラックの規格、とりわけ大きさに影響を持つ道路運送車両法の「小型貨物自動車」いわゆる4ナンバー枠である。
主な要件は全長4700×全幅1700×全高2000mm以下で、エンジン排気量2000cc以下(ディーゼルやCNGは無制限)というもの。1ナンバーの普通貨物自動車に比べて自賠責や高速料金な安く設定されているのが特徴だ。
全長4.7m級のキャブオーバー型平ボディ車の荷台内法長はメーカーやモデルを問わず約3.1m、ホイールベースも約2.5mで揃っており、これがいわゆる「10尺」や「ショート」などと呼ばれる国内2t積み小型車の基本形となっている。
いっぽう、ホイールベースを3400mm程度まで延長して4300mm級の荷台を載せた「14尺」や「ロング」もボリュームゾーンだ。
このクラスには10尺と共用の幅1.7m級も存在するが、キャブ幅段差を片側最大100mmまでとする自主規制のため、荷台幅が1.9mまでしかとれない。そこでキャブ幅を約2mまで広げたワイドキャブが設定され主流となっている。
ワイドキャブは海外市場でも主軸となるだけに各社とも開発に力を入れており、いっぽう、4ナンバーキャブ(標準キャブ)は骨格を刷新せず旧型を継続使用している車種も多い。
【画像ギャラリー】新免許制度の施行で複雑化!? 混沌としているからこそ興味深い小型トラックの世界(7枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方