タント、ベルランゴ…クルマ好きでも満足できるスライドドア車 5選

■5位/まさか! のアルファード

2021年4月に一部改良され、ワンタッチスイッチ付デュアルパワースライドドア、アクセサリーコンセントを全車標準装備となったアルファード
2021年4月に一部改良され、ワンタッチスイッチ付デュアルパワースライドドア、アクセサリーコンセントを全車標準装備となったアルファード

 「ええっ!?」っと思われたクルマ好きも多いだろう。アルファードは、いわゆるエンスー好みとは対極に位置する大型ミニバン。エンスー最大の敵と言っても過言ではないのだから。

 現行型アルファードが登場した時は、そのデザインのインパクトに衝撃を受け、感服した私だったが、走りはまったく物足りなかった。オラオラ顔の割には、ハイブリッドでもガソリンでも絶対的なパワーが足りずにオラオラできないし、なによりボディ剛性が足りない。このクルマは、走りの楽しさなんかどうでもよく、ひたすら見た目の威圧感と室内のゴージャスさだけを追求している……と認識した。

 しかもゴージャスなのは装備だけで、ボディ剛性不足により、乗り心地もあまりよくない。こんなクルマに乗っている日本のVIPたちはカワイソーだな(2列目でも)、とすら思っていた。

 しかし今年、久しぶりにアルファード(ハイブリッド)に乗ってビックリ。印象が大幅に変わっていた。ボディはしっかりしているし、ハイブリッドのアクセルレスポンスも妙にいい。ちょっとコーナーを攻めてみても、驚くほど安定している。いつのまにこんなクルマになっていたんだ!? 結構走りが楽しいぞアルファード! だからって、エンスーは買わないと思いますが……。

■4位/かわいくてホンワカしたムーヴ キャンバス

ベースモデルもカラフルでかわいいボディカラーが揃うムーブ キャンバスは特別仕様車も数多く発売されている
ベースモデルもカラフルでかわいいボディカラーが揃うムーブ キャンバスは特別仕様車も数多く発売されている

 これまた「ええっ!?」な選択だろう。軽トール/ハイトワゴンなら、N-BOXの評価が圧倒的に高いし、売れ行きもダントツだ。なぜクルマ好きに勧めるのがN-BOXじゃなく、ムーヴ キャンバスなのか?

 実はN-BOXについては、私は評価を保留している。確かに広報車両の乗り味は凄まじく良かったが、ディーラー試乗車は足まわりがフニャフニャで、ぜんぜんよくなかったのだ。同じく自動車メディア関係者で、ディーラー試乗で「全然違う!」とガッカリしたという人が他に一人。それだけでは断定できないものの、保留なのです。

 だから、というわけではないですが、いっそスライドドア車に乗るならば、これくらいホンワカした選択も、エンスー的にアリなのではないだろうか? ムーヴ キャンバスの見た目は超ホンワカしているが、走りも実にホンワカしている。ただ、N-BOXなどのハイトワゴンより全高が10cmくらい低いので、重心はそんなに高くない。

 見た目のかわいさも、エンスーにとってはハードルが高いだろう。しかしクルマ好きたるもの、変化を恐れてはイケナイ! せっかくなら、これくらいの落差を経験してみようじゃないか! 子どもが大きくなって、車内でおしめを替える必要がなくなったら、またキリッとしたクルマに乗り換えればいい。ムーヴ キャンバス、すっごく癒されるよ~。どうしてもムーヴキャンバスがダメなら、ワゴンRスマイルもいいと思います。

■3位/DCTのダイレクトな変速が味わえるフリードハイブリッド

扱いやすい5ナンバーサイズながら室内空間が広いフリードは大人気で、この夏、累計販売台数が100万台を突破したばかり!
扱いやすい5ナンバーサイズながら室内空間が広いフリードは大人気で、この夏、累計販売台数が100万台を突破したばかり!

 フリードの走りは実にしっかりしている。コンパクトなのでミニバン的な重ったるさもほとんど感じず、軽快に走ってくれる。しかもハイブリッドモデルは、ATがDCT! DCTだけにダイレクト感は高いし、CVTじゃない段付きミッションというだけで、クルマ好きには超ウレシイ! 

 このホンダDCT、先代フィットで登場した当初はリコール連発だったが、今はもう大丈夫! 当時に比べるとDCTの変速タイミングが少しゆっくり目になってるけど、私はぜんぜん気になりません。しかも、このハイブリッド用DCT「i-DCD」は、間もなく絶滅する。先代フィットと先代ヴェゼルという仲間たちは、モデルチェンジですでに消えた。残るはフリードハイブリッドだけ。買うなら今のうちだ!

次ページは : ■2位/オシャレディーゼルのベルランゴ

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