あと9年で消滅する現実? 最後かもしれないMTを今のうちに買っておこう!

■今買えるお薦めのMT車!


■トヨタヤリス1.5ガソリン:X/6MT=154万3000~

ヤリスに設定されている6速MTは1.5Lガソリン車(120ps/14.8kgm)。価格は1.5Xが154万3000円、Gが170万1000円、Zが187万1000円。同じグレードのCVTに比べ5万5000円安い
ヤリスに設定されている6速MTは1.5Lガソリン車(120ps/14.8kgm)。価格は1.5Xが154万3000円、Gが170万1000円、Zが187万1000円。同じグレードのCVTに比べ5万5000円安い

 ここからは私がお薦めするMT車についてピックアップしてみたのでぜひ見てほしい。まずはヤリス1.5ガソリンのMT車。全体的に見て、普通といえば普通である。

 しかし、それだけにMTを駆使するという楽しさが濃厚だ。また、ヤリスはラリーやジムカーナ、ワンメイクレースといったモータースポーツのベース車として使われることも多いだけに、アフターパーツも豊富でモータースポーツに使わなくとも、自分でクルマを仕上げていくという楽しみもある。

 もしヤリスでそういった使い方をするなら、154万3000円と安価なベーシックグレードのXがお薦めだ。

■トヨタGR86(10月中発表):RC、6MT/279万円9000円~、スバルBRZ(7月29日発表):R、6MT/308万円~

GR86の正式発表は10月中。ディーラーに聞いた価格は<strong>RC(6MT)/279万9000円、SZ(6MT)/303万6000円、SZ(6AT)/319万9000円、RZ(6MT)/334万9000円、RZ(6AT)/351万2000円</strong>
GR86の正式発表は10月中。ディーラーに聞いた価格はRC(6MT)/279万9000円、SZ(6MT)/303万6000円、SZ(6AT)/319万9000円、RZ(6MT)/334万9000円、RZ(6AT)/351万2000円
BRZの価格はRの6MTが308万円、6ATが324万5000円。Sの6MTが326万7000円、6ATが343万2000円
BRZの価格はRの6MTが308万円、6ATが324万5000円。Sの6MTが326万7000円、6ATが343万2000円
GR86&BRZの6MTはやはり楽しい。クラッチは軽く、シフトチェンジのフィールもいい。電パーが主流になりつつある中、しっかりサイドブレーキも備え、MTファンの期待に応える
GR86&BRZの6MTはやはり楽しい。クラッチは軽く、シフトチェンジのフィールもいい。電パーが主流になりつつある中、しっかりサイドブレーキも備え、MTファンの期待に応える

 もうすぐ正式発表されるGR86、フルモデルチェンジしたばかりのBRZは排気量が2リッターから2.4リッターに拡大されたことにより、動力性能の大幅な向上に加え、日常域では一層運転がしやすい楽なクルマとなった。また、速さを増したにも関わらず、先代モデルに対し燃費の悪化がほとんど悪化していない点も有難い。

 さらにGR86&BRZは動力性能だけでなく、車体やサスペンションといったクルマ自体の基本性能も劇的に進化しており、普段乗りでの質感やスポーツ走行時のコントロール性などの向上に先代86の前期型から新型BRZの乗り換えた筆者は大喜びしている。

 新型BRZは2グレード4種類の展開である。最も廉価な「R」(6MT)が308万円、「R」(E-6AT)が324万5000円だ。ハイグレードの「S」は、6MTが326万7000円、E-6ATが343万2000円となっている。

 対して、10月下旬に発表予定の新型GR 86はすでに受注が開始され、ディーラー調べで価格は判明している。新型GR86は3グレード5種類のラインナップとなる。RCは6MTのみの設定で最も廉価なグレード。中間グレードのSZ、最上級のRZグレードは6速MTと6速スポーツATが用意される。

■GR86の価格(ディーラー調べ)
RC(6MT)/279万9000円
SZ(6MT)/303万6000円
SZ(6AT)/319万9000円
RZ(6MT)/334万9000円
RZ(6AT)/351万2000円

 また、GR86&BRZは初代モデルも未だ十分魅力あるモデルだ。欲しいなら初代モデルからの新型への乗り換えにより中古車の流通が増え、新型コロナウイルス禍による新車の生産の滞りが落ち着き、中古車価格が下がった頃に自分のものにすることを強く薦める。

■トヨタGRヤリス1.6リッターターボ4WD系:RZハイパフォーマンス、6MT/465万円。RZ、6MT/396万円

1261㏄直3インタークーラーターボは272ps/37.7kgmを発生する。4WDは新開発の電子制御多板クラッチを用いたアクティブトルクスプリット式でノーマル(前輪40:後輪60)/スポーツ(前30輪:後輪70)/トラック(前輪50:後輪50)を選択可能。またコーナー立ち上がりのトラクションを確保するフロント、リアデフにトルセンLSDを設定
1261㏄直3インタークーラーターボは272ps/37.7kgmを発生する。4WDは新開発の電子制御多板クラッチを用いたアクティブトルクスプリット式でノーマル(前輪40:後輪60)/スポーツ(前30輪:後輪70)/トラック(前輪50:後輪50)を選択可能。またコーナー立ち上がりのトラクションを確保するフロント、リアデフにトルセンLSDを設定

 GRヤリスはラリーをはじめとした国際格式のモータースポーツ参戦のために開発されたピュアなスポーツモデルである。

 何を隠そう筆者もよくぞ発売してくれたと感動し、GRヤリスを購入。1.6リッターターボとは思えない速さだけでなく、氷上で味わったコントロール性の素晴らしさ、ステアリングフィールをはじめとしたクルマ全体の剛性感の高さなどに大満足している。

 それでいて普段乗りではi-MTを含め、低速トルクが十分な点などにより扱いやすく、オプションの予防安全パッケージを付ければMTながら先行車追従型のアダプティブクルーズコントロール(以下ACC)や高性能な自動ブレーキが付くなどGT性能も高く、先立つものがある人なら即購入をお薦めする。

ラリーで勝つために開発されただけあって一戦級の仕上がり。ぜひ一度は味わってほしい
ラリーで勝つために開発されただけあって一戦級の仕上がり。ぜひ一度は味わってほしい


■マツダロードスター:S、6MT/260万1500円~、ロードスターRF:S、6MT/343万9700円~

132ps/15.5kgmを発生する1.5L、直4エンジンを搭載。Sの6MT車は車重990kgと1トンを切る軽快さが楽しい
132ps/15.5kgmを発生する1.5L、直4エンジンを搭載。Sの6MT車は車重990kgと1トンを切る軽快さが楽しい
6MTのシフトフィールも素晴らしく、人馬一体感が味わえる。MTの操作性を第一に考えたレイアウトの結果、助手席のカップホルダーがはみ出す?ほどタイトなスペースとなった
6MTのシフトフィールも素晴らしく、人馬一体感が味わえる。MTの操作性を第一に考えたレイアウトの結果、助手席のカップホルダーがはみ出す?ほどタイトなスペースとなった

 ロードスターはライトウエイトスポーツカーなだけに、運転を存分に楽しむためにもぜひMTで乗りたいモデルだ。ロードスターのMTはクラッチフィール、シフトフィール、ギアの入りなど文句なく、MTの楽しさを渋滞中以外いつでも楽しめるだろう。

 1.5リッターのソフトトップと2リッターでメタルトップとなるRFで迷ったら、筆者個人はよりロードスターらしさを味わえるソフトトップがお勧めで、グレードはディスプレイが付かない代わりに乗ればベストなロードスターかつ価格は安く、ナンバー付きワンメイクレースのパーティレース出場の資格も付いてくるNR-Aがイチオシだ。

ロードスターRF。184ps/20.9kgmを発生する2L、直4エンジンを搭載。軽快さでは1.5Lを搭載するソフトトップに譲るが、ゆったりと落ち着いた乗り味でMTを操るのも魅力的だ
ロードスターRF。184ps/20.9kgmを発生する2L、直4エンジンを搭載。軽快さでは1.5Lを搭載するソフトトップに譲るが、ゆったりと落ち着いた乗り味でMTを操るのも魅力的だ

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