リセールバリューが気になる人こそ知っておきたい過走行の定義とは

■結論:リセールバリューを気にするなら、年間走行を1万km以内(理想は8千km以内)に

年間1万kmは走りすぎ!? リセールバリューが気になる人こそ知っておきたい過走行の定義とは
1人のオーナーが50万km以上も1台のクルマとともに過ごす例もある

 通勤や仕事、レジャーなど、あらゆる場面でクルマを使うユーザーからはお叱りを受けるかもしれないが、過走行とみなされないために「年間1万km以内(理想は8千km)」に抑えておくのが無難といえそうだ。

 ただ、これは最大公約数の数値であり、最新のスポーツモデルなど「年数を問わず走行距離が少ないほど高値がつく」ケースもある。

 また、最新のスーパースポーツモデルは1万kmを超えた時点で「ガクン」とリセールバリューが落ちる。

 巷で走行距離数千kmクラスのスーパースポーツモデルの中古車が販売されているが、市場価値を維持しているうちに次のモデルに乗り替えているようだ。

 筆者のような庶民からすれば。せっかく思う存分スーパースポーツを堪能できる境遇のはずなのに、「1万kmに到達する前に乗り替えないと」と思いながらオーナーがステアリングを握っているとしたら・・・何とも複雑な気持ちになる。

 そういったファーストオーナーの苦悩(?)のおかげで良質な中古車が市場に流れてきているのだから、オーナー予備軍は感謝すべきなのかもしれない(悲しいかな、それでも手が届かないのだが)。

年間1万kmは走りすぎ!? リセールバリューが気になる人こそ知っておきたい過走行の定義とは
機械としてはもちろん、道具として酷使されることがクルマにとっても本望なのかもしれない

 また、多少のオーバーであれば、同じセールスからの乗り替えや、クルマの装備やコンディションなどで相殺されるケースも少なくない。あまり過敏になりすぎる必要はないだろう。

 そして皮肉なことに、この低走行車至上主義が海外のバイヤーに受けているという事実もある。

 海外の有名オークションに出品されているクルマのリアガラスに日本の正規輸入ディーラーのステッカーがそのまま貼られているケースも少なくない。

 また、低年式・過走行のクルマであっても、それはあくまで日本国内の論理だ。途上国をはじめ活躍の場はまだまだたくさんある。

 「低年式・過走行」というだけでゼロ査定(価値なし)と判断され、日本の草むらの片隅でひっそりと朽ち果てるのを待つより、海外でボロボロになりエンジンが壊れるまで酷使される方がクルマの一生としては幸せなのかもしれない。

【画像ギャラリー】10万kmなんてまだまだこれから!? そもそも「過走行」の定義とは

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