■N-BOXとフリードに販売台数が集中するホンダ
以上のようにホンダでは、フリード以外の小型/普通車は、売れ行きがすべて伸び悩む。新型になったヴェゼルは堅調だが、ホンダの販売1位はN-BOX、2位はフリードで、同社のブランドイメージは「スライドドアを備える小さくて実用的なクルマ」になった。
対するトヨタでは、コンパクトなスライドドア車ではルーミーが絶大な人気を誇り、2021年1~9月の1か月平均が1万2643台に達する。空間効率の優れたコンパクトなSUVやワゴンも堅調だ。トヨタでは最近になってコンパクトで実用的な車種を充実させたから、シエンタへの依存度と売れ行きが下がった。
言い換えると、ホンダ車の売れ行きは切実な状態にあるから、フリードの登録台数が押し上げられている。トヨタでは設計の新しいコンパクトで実用的な車種をそろえているから、シエンタの需要は下がった。フリードが好調でシエンタが不調となると「トヨタは大丈夫か?」と思うが、実際には逆の状態になっている。
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