2021年6月、ホンダはオデッセイ、レジェンド、クラリティを2021年末で生産終了すると発表した。レジェンドはレベル3の自動運転を実現したばかりだし、オデッセイは2020年11月にビッグマイナーチェンジをおこなったばかりで、なぜ? という疑問が残る。
そこで、今回はオデッセイの歴史を振り返りつつ、生産終了発表後の中古車相場の動きや各世代モデルの中古車事情について紹介しよう。
文/萩原文博、写真/HONDA
【画像ギャラリー】27年もの歴史に終止符! 歴代オデッセイを写真で振り返る(19枚)画像ギャラリーミニバンの常識を変えたオデッセイ誕生
1994年10月、ホンダ初代オデッセイが登場。初代モデル登場時、エンジンを運転席下に搭載するキャブオーバータイプの1BOX車がミニバンの主流だった。初代オデッセイは、1BOXカーの広い空間とセダンの快適さや走行性能を合わせ持つ新しいコンセプトを実現、厳しい開発費と生産する工場の制約からアコードのプラットフォームを採用。これはアコードと同じラインで生産するという理由だったのはご存じのとおり。
2.2L直列4気筒エンジンを乗用車と同じFFレイアウトを採用し、床を低くすることで1BOXカーのようなゆとりの空間を確保しつつ、3列シートレイアウトを実現。サスペンションには、4輪ダブルウィッシュボーン式を採用。
さらにリアには3列目の居住性など室内効率を高めるためにコンパクトなインホイール形式のサスペンションを新開発した。1997年にはマイナーチェンジを行い、内外装の変更に加えて搭載するエンジンを2.3L直列4気筒へと換装。加えて3L V6エンジンを搭載したプレステージを追加するなどラインアップを強化した。
1999年12月、2代目のオデッセイが登場。外観デザインは先代モデルを強く引き継ぎつつ、低重心&ワイドスタンスを基本テーマに確かな存在感のある力強さとともに空力性能を徹底追求し、上質感と安定感を両立した。エンジンラインナップは先代モデル同様、2.3L直列4気筒VTECエンジンと3L V型6気筒VTECエンジンの2種類。
走行性能を向上させるために、フロントにストラットタワーバーを装着。さらにリアサスペンションの取付部のクロスメンバーの強化などにより、曲げ剛性、捻り剛性を向上させている。2001年にマイナーチェンジを行い、内外装の変更とともに、ローダウンサスペンションや17インチアルミホイールなどを採用し、走行性能を向上させたスポーティグレードのアブソルートを追加した。
コメント
コメントの使い方