ホンダ オデッセイ 生産終了発表で変動あり!? 中古車相場はどうなったのか

立体駐車場に入庫可能な全高とゆとりある空間を実現

3代目オデッセイ(2003年10月~2008年10月)
3代目オデッセイ(2003年10月~2008年10月)

 2003年10月、3代目オデッセイが登場。新開発のプラットフォームを採用し、先代モデルより全高を80mm(2WD車)低くすることで、一般的な立体駐車場に入庫可能な1550 mmとしながら、室内高は全モデルより5mm上回るゆとりの室内空間を確保した優れたパッケージングが特徴。

 搭載するエンジンは、2.4L直列4気筒i-VTECの1種類だが、標準モデルはレギュラーガソリン仕様で最高出力160ps、アブソルートはハイオクガソリン仕様で最高出力200psを発生する2つの仕様がある。トランスミッションは標準系の2WD車が新開発の7スピードモード付CVT。その他はSマチック付5速AT。駆動方式は全グレードで2WD(FF)と4WDを設定。

 安全装備は、ステアリング舵角に連動してヘッドライトユニットが動いて進行方向を照らすAFS(アダプティブ・フロントライディング・システム)をはじめ、ブレーキ制御を4輪制御としたVSA(横滑り防止装置)。ミリ波レーダーで前走車を検知し、追突の危険を警報や軽いブレーキでドライバーに知らせる衝突軽減ブレーキなどを採用している。

 2006年にマイナーチェンジを実施し、内外装のデザインを変更。アブソルートは足回りの強化が施され、オデッセイ初の18インチアルミホイールを採用するなどさらに走りに磨きをかけている。

 2008年10月に登場した4代目オデッセイは、先代同様に多くの立体駐車場に収まる1545mm(2WD車)という低い全高ながら、7人が快適に乗車できるゆとりの空間を実現。リアドア上部の開口幅を拡大することで、3列目への乗降性を向上させるだけでなく、2列目シート下の構造を工夫し、3列目乗員の足入れスペースを拡大するなど3列目乗員の快適性を大幅に向上させた。

 搭載されているエンジンは2.4L直列4気筒 i-VTECエンジンを採用。レギュラーガソリン仕様の標準モデルは173ps。対してハイオク仕様のアブソルートは2WD車が206ps、4WD車は204psを発生。トランスミッションは標準モデルの2WD車はトルクコンバーター付きCVT、アブソルートの2WD車と4WD車は5速ATとなる。

 運転支援機能として、高速道路での運転負荷を軽減する車速/車間制御機能(ACC)&車線維持支援システム(LKAS)を採用。さらに、車両挙動安定化制御システム(VSA)と協調制御し、車両の挙動をより安定化する操舵力アシスト制御「モーションアダプティブEPS」を全モデルに標準装備するなど高い安全性を実現。2011年にマイナーチェンジを行い、外観のデザインや装備の充実化を図った。

2021年末に生産終了する現行型オデッセイの魅力

5代目オデッセイ(2013年11月~)。写真は2013年発表時のモデル
5代目オデッセイ(2013年11月~)。写真は2013年発表時のモデル

 2013年10月、5代目となる現行モデルが登場。上級モデル、エリシオンとのモデル統合によってオデッセイはシリーズ初となるリアスライドドアを採用した。さらに、天井高を上げるだけでなく、床面高を下げる「超低床プラットフォーム」を開発。

 従来モデルをはるかにしのぐ広い室内空間と歴代オデッセイで定評のあった爽快で安定した走行性能を確保。搭載するエンジンは全車レギュラーガソリン仕様の新開発2.4L直列4気筒i-VTECエンジンだが、アブソルートには、力強い加速を発揮する2.4L直噴 i-VTECエンジンを搭載。トランスミッションは全車CVTで、アブソルートにはパドルシフトを採用した7スピードモード付CVTを採用している。

 先進の安全装備として、リアバンパーに設置したレーダーで車両の後側方を監視し、死角エリアに存在する車両をドライバーに知らせる「ブラインドスポットインフォメーション」や前走車だけでなく、対向車にも作動し、誤発進抑制機能も備えるなどさらに進化した「衝突軽減ブレーキ(CMBS)」、前走車への追突や誤発進の未然防止をサポートするシティブレーキアクティブシステムなどを採用している。

 2015年に行った一部改良で、オデッセイは先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」を搭載。衝突軽減ブレーキ(CMBS)をはじめ7つの運転支援機能をパッケージ化して採用している。

 2016年には「スポーツハイブリッドi-MMD」と呼ばれるハイブリッドシステム搭載車を設定。2Lガソリンエンジンと駆動、発電を行う2つのモーターを組み合わせたハイブリッドシステムは積極的にモーターによる走行を行い、JC08モード燃費で26.0km/Lを実現した。このハイブリッド車は2WD車のみの設定となる。

 2017年11月には内外装の変更と同時に、機能性が向上した安全運転支援システム「Honda SENSING」を全車に標準装備化。そして2020年11月オデッセイはマイナーチェンジを行い、内外装のデザインを一新。

 さらに、安全運転支援システム「Honda SENSING」に後方誤発進抑制機能を追加するなど商品力に磨きをかけている。同時にグレードの整理がおこなわれていて、アブソルートのみなり、直噴エンジンが廃止され、標準モデルに搭載されていた2.4L直列4気筒i-VTECエンジンのみとなっている。

 いち早く、乗用車のプラットフォームを流用し、3列シートをレイアウトした広い室内空間とセダンに匹敵する高い走行性能でオデッセイは人気を博してきた。そこで、現在の中古車事情を見てみよう。

次ページは : オデッセイ歴代モデルの中古車市場に変化があったのか

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