クラシック・ミニから愛され続けるミニの魅力
ミニは新旧通して、誰が見てもミニとわかる愛すべきスタイルと、乗っていたら楽しそうと思わせてくれるフレンドリーな“キャラ”が何よりも持ち味だ。決して眉間にシワを寄せて乗るクルマじゃなく、カジュアルに乗りこなせるところもいい。
つい最近、たまたまマイナーチェンジ後の最新ミニのベーシックなクーパー3ドアに試乗したが、1.5Lの3気筒エンジンは走らせると胸のすくパワーフィールを披露してくれるし、爽快感タップリの身のこなしは理屈抜きで「これぞミニ!」と思わせられた。クルマを走らせることの根源的な楽しさを教えてくれるミニの世界観は今も昔も変わらない…。改めてそう実感したところだ。
そういえばかつてのクラシック・ミニも、いくどとなくモデルチェンジが試されたが、もともとのミニを超えるクルマが現れることはなかった。結局は1959年に生まれた最初の形でほぼそのまま40年以上の生涯を全うした。
さらに最後の数年は、日本での異様なほどの人気ぶりが生産終了を先延ばしにさせた話は有名だ。また日本の軽自動車でクラシック調のアレンジが施されたクルマが過去に何度も登場したが、丸いヘッドランプとメッキのグリルの組み合わせは、やはりミニを手本にしたもの。老若男女+古今東西、愛着の持てるクルマの形の典型のひとつがミニなのだ。
どのタイプのモデルがオススメ?
今のミニでどのタイプがオススメかは、人それぞれのお好みを尊重したいと思う。合理的に、バイヤーズガイド的にこのモデルが買い得! などと無粋なことを言うのはミニには似合わないからだ。自分でいいなと思ったミニを選び、ミニのある生活を存分に満喫できればそれでシアワセではないか。
今の筆者なら、家族2名+柴犬1匹の生活スタイルなので、クラブマンのあの観音開きのスプリット・ドアがいいなと思う。イージー・オープナー機能付きコンフォート・アクセス・システムを活用して、バンパー下に足をサッとかざして自動でバックドアを開け、抱きかかえた犬を中に乗せる……そんなことをしてみたい(と書きながら、この原稿も大いなる“危険”をはらんでいる気がしてきた)。
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