新車から26年経った愛車は家族の一員! R33型スカイラインGT-Rの真実とは? 【Bestcar Classic オーナーズボイスVOL.15】

■愛車との濃いエピソードについて聞かせてください

MOMO製のディープコーンステアリングを装着。エアバッグ付きステアリングがGT-R にマッチしていたとは言えず、このステアリングの方がしっくりくる。フロアマットのヒールパッドが特注で左側にオフセットされている点にも注目
MOMO製のディープコーンステアリングを装着。エアバッグ付きステアリングがGT-R にマッチしていたとは言えず、このステアリングの方がしっくりくる。フロアマットのヒールパッドが特注で左側にオフセットされている点にも注目

 出先で故障したりして、セーフティーローダーに何度もお世話になっています。26年間で4〜5回くらいだったと記憶しています。何度壊れても許せてしまいますね。それほど可愛い存在です。それに、もう慣れっこになっていますし(笑)。

■愛車に対するこだわりについて聞かせてください

実はN1用のエンジンに載せ換えているという。ノーマルでは自主規制で280馬力におさえられたRB26DETTエンジンも、レース用となれば一切の束縛から解き放たれ、本領発揮となる
実はN1用のエンジンに載せ換えているという。ノーマルでは自主規制で280馬力におさえられたRB26DETTエンジンも、レース用となれば一切の束縛から解き放たれ、本領発揮となる

 現在のコンディションを維持することです。ドレスアップよりもメンテナンスに比重を置いています。

 「Drivvo」というスマホのアプリを使い、このクルマのメンテナンスや給油したタイミング、燃費など、あらゆる情報を記録しているんです。メンテナンスに関するプランも、予防整備の順番を頭の中で整理してあります。

 ガソリンの銘柄にもこだわっています。最近はSHELLしか入れません。外出先でどこにSHELLのガソリンスタンドがあるのか、事前に把握していますから(笑)。出光との統合により、現在使用しているハイオクガソリンの「V-power」が入手不能になりそうなことが目下の悩みです。

 このクルマを維持するうえでかかる費用も記録しているので、コスト管理もしています。いくらかかったのかを把握することも大切です。エンジンオイルは富士興産FKマッシモシリーズをトランスミッション用のオイルはトヨタ純正のものを使っています。コストパフォーマンスと性能を両立しているものを選ぶようにしていますね。

■大まかな年間維持費(自動車税、オイル関係、ガソリン代などを含めた概算)を教えてください

・ガソリン代:約15万円(年間)
・オイル代:3万円(3千kmごとに交換)
・消耗品:10万円
・車検費用:7万円(2年ごとの車検なので2分の1で計算)
・コーティング費用:3万円
・任意保険14万円(車輌保険、本人配偶者限定、20等級、弁護士特約込み)

パワーチェックで408.5馬力をたたき出したという(上)。かつてはN1エンジン本体が50万円で購入できたのだ・・・今の高値を誰が予想できただろうか?(下)
パワーチェックで408.5馬力をたたき出したという(上)。かつてはN1エンジン本体が50万円で購入できたのだ・・・今の高値を誰が予想できただろうか?(下)

■失礼ながら、これまで大小のトラブルはありましたか?

サスペンションを固定するボディパネル周辺が錆で劣化したため、ショップの尽力で新たにパネルを溶接してあるという。GT-Rに「匠」の技が必要不可欠なのは今も昔も変わらない
サスペンションを固定するボディパネル周辺が錆で劣化したため、ショップの尽力で新たにパネルを溶接してあるという。GT-Rに「匠」の技が必要不可欠なのは今も昔も変わらない

1:エンジンブロー
 ピストン棚落ち、クランクメタル破損に伴い、エンジンを載せかえました。N1エンジンが50万円(assy交換)で購入できました。同時にタービン、インジェクター、燃料ポンプ等も交換しています

2:エンジンルーム内、サスペンション取付部周辺の板金
 構造上の問題なのか、サスペンション取付部周辺が錆びてしまい、該当箇所の鉄板を除去。職人さんがワンオフでパネルを制作。鈑金してもらいました

3:フロントフェンダー内のボディ補強
 ワンオフで補強するアームをボディ左右に装着しています。クラッシャブルゾーンをがっちり固めているので、正面からぶつかったらアウトです・・・

4:トランクの雨漏り修理および足回りのブッシュの打ち替え
 トランク内の再コーキングおよび立て付け修正を行いました

5:外出先でラジエーターホースが抜け、オーバーヒート一歩手前に・・・

錆と水漏れが発生していたトランク部分も匠の技でリフレッシュ済み。年を重ねるにつれ、シール系の劣化による水漏れはつきものとなる。適切な修理なくして長持ちはしない
錆と水漏れが発生していたトランク部分も匠の技でリフレッシュ済み。年を重ねるにつれ、シール系の劣化による水漏れはつきものとなる。適切な修理なくして長持ちはしない

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