新車から26年経った愛車は家族の一員! R33型スカイラインGT-Rの真実とは? 【Bestcar Classic オーナーズボイスVOL.15】

■純正部品の入手に苦労していますか?欠品・製造廃止している部品などご存知でしたら教えてください

 トランクのNISSANエンブレムが製造廃止なんですね。NISMOヘリテージパーツでの復刻を希望しています。

さりげなく後期型のキセノンライトに変更されている(上)。R33GT-Rに今や貴重な33ナンバー。通が見れば、ワンオーナーによって今日まで乗り続けてこられた特別なクルマと伝わるはずだ(下)
さりげなく後期型のキセノンライトに変更されている(上)。R33GT-Rに今や貴重な33ナンバー。通が見れば、ワンオーナーによって今日まで乗り続けてこられた特別なクルマと伝わるはずだ(下)

■愛車の主治医どのようなお店ですか?

 メンテナンスの内容により、その分野において専門的な技術を持つショップさんを、時間をかけて足で探して見つけました。それぞれ信頼できるショップと長年お付き合いしながら、ベストな状況になるよう相談して依頼しています。

 お伝えできる範囲でご紹介すると、ボディーコーティングに関しては有限会社マイスターさん(埼玉県入間市)、ボディ関連は有限会社ボディショップ山中さん(千葉県野田市)にお願いしています。

決して声高にGT-Rであることを主張していないことに改めて気づかされる。しかし、スカイラインの頂点である特別なクルマであることは隠しきれない
決して声高にGT-Rであることを主張していないことに改めて気づかされる。しかし、スカイラインの頂点である特別なクルマであることは隠しきれない

■これからも乗り続けるご予定ですか?

 乗り続けます。少なくともガソリンスタンドがこの世からなくなるまでは。

 今、私は51歳です。あと20年は乗るとして・・・。そのころはまだガソリンの安定供給がかろうじてできていると予測しているんです。

フロントはR34GT-R用のブレンボキャリパーに交換されている。純正サイドバイザー付きのR33GT-Rも珍しい
フロントはR34GT-R用のブレンボキャリパーに交換されている。純正サイドバイザー付きのR33GT-Rも珍しい

■未来のオーナーのために購入時のチェックポイントや愛車のウィークポイントを教えてください

 ボディの錆びに注意してください。それ以外は資金があれば交換可能です。それと出先での故障に備えて、予防整備を心がけ、部品は壊れる前に交換してください。それでも壊れる時があります。

 トラブルが起こってから対処するのではなく、あらかじめ対応できるように、セーフティーローダーの手配や帰宅するまでのルート、移動手段の確保といった事前の備えは必要だと思います。

 それと・・・私はこのクルマ1台でこなしてきましたが、今後、ファミリーカーとしてR33GT-Rだけで何でもこなすことは絶対におすすめしません。

 セカンドカーとしてならありだと思いますが、それでも「壊れるかもしれない・・・」という覚悟は必要だと思います。そこまでの勇気が持てないけれどGT-Rに乗りたいとしたら、中古のR35型GT-Rを購入することをおすすめします。

堀田さんの好みで、さりげなくカーボン製のものに交換されているリアウイング。ハイマウントストップランプとラジオアンテナを取り外し、スムージングしてあるという
堀田さんの好みで、さりげなくカーボン製のものに交換されているリアウイング。ハイマウントストップランプとラジオアンテナを取り外し、スムージングしてあるという

■あなたにとって愛車はどんな存在ですか?


 「家族」です。娘が社会人1年生で今年22歳です。運転免許も取得済みで、AT限定ではなく、MT車も乗れます。GT-Rと一緒に育ってきたようなものですね。ずっとこのGT-Rに乗ってきたから、クルマ大好きですよ。

就職活動の時、面接官の方がフェアレディZに乗っていたらしく「父もスカイラインに乗っています」と答えたそうです。すると面接官の方から「スカイラインの何?」と聞かれ「R33型GT-Rです」と答えたそうです(笑)。

 二十歳の記念に、某専門誌で家族写真を撮って載せてもらいましたし。音でこのクルマだと分かりますし、ちょっとした変調もすぐに気づきますから。

●今回は奥さまにもご同席いただきました

 クルマ関係のイベントは何でも来てみたいので(笑)。

 男の子ってスポーツカーが好きな子多いですよね。娘にとって、小さいころから「自分のお父さんがスカイラインGT-Rに乗っている」ことが自慢だったみたいです。

 主人は娘に運転すらさせていませんが、そのうちこのGT-Rを譲ってもらえると思っているようですよ(笑)。

R32GT-RからR33GT-Rへ乗り替えた時のショット。1995年3月15日とある。R32のナンバー自光式のため一足先に34ナンバーになっていたそうだ(画像提供:堀田大輔さん)
R32GT-RからR33GT-Rへ乗り替えた時のショット。1995年3月15日とある。R32のナンバー自光式のため一足先に34ナンバーになっていたそうだ(画像提供:堀田大輔さん)

次ページは : ■取材後記

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