バッテリーやスタッドレスタイヤも「要注意」 冬本番前に絶対やるべき車のメンテナンス 5選

クーラントのLLC濃度を上げれば、-20度以下でも凍結しない

クーラントにはLLCが混合されているので、通常は-20℃近くまで凍結しない。さらに低温になる可能性がある場合は、LLC濃度を上げるのが安心(PHOTO:写真AC_ ei-mi)
クーラントにはLLCが混合されているので、通常は-20℃近くまで凍結しない。さらに低温になる可能性がある場合は、LLC濃度を上げるのが安心(PHOTO:写真AC_ ei-mi)

 運転中に高温になるエンジンを冷却するクーラント(冷却水)は、エンジンがオーバーヒートしないように適正な量を維持しなければいけません。いっぽう、もしも冬季に冷却水が凍ってしまうと、膨張してラジエターや配管系が破損する恐れがあります。

 そのため、クーラントは凍結しないよう、水にエチレングリコールを主成分とするLLC(ロングライフクーラント)を30~50%程度混入して使います。凍結温度の目安は、LLC濃度30%で-16度、40%で-24度、50%で-35度。一般的な市販車の濃度は30%なので、-20度近くまでは凍結することはありません。

 したがって、クーラントが減ったからといって、水で補給(薄める)のは、凍結しやすくなるのでNG。極低温でクルマを使用するなら、LLC濃度の高いクーラントに入れ替えましょう。

雪用ワイパーと高濃度のウォッシャー液で冬季の視界を確保

 ワイパーブレードは、ゴムなので紫外線や温度変化などで劣化します。劣化が進んで、拭き残しや拭きムラ、ビビリ音が発生したときが、ワイパーブレードの交換時期です。

 寒い日や降雪時には、フロントガラスが凍結して、ワイパーがガラスに凍りついて作動しなかったり、ウォッシャー液が凍結して噴射できないということが起こります。

 このようなトラブルを想定して、低温でも硬化しにくいゴムや樹脂で覆われている雪用ワイパーに交換しましょう。また、ウォッシャー液の主成分であるエタノールの濃度を高めれば、凍結温度を低下させることができます。一般的なはっ水や油膜防止ウォッシャー液の凍結温度は-20度程度ですが、温度がそれ以下になる場合はエタノール濃度の高い凍結防止用ウォッシャー液を使いましょう。-50度程度まで凍結しないので、安心です。

スタッドレスタイヤも寿命あり、摩耗状況を必ずチェック

降雪や路面凍結の可能性がある場合、スリップを回避するためにスタッドレスタイヤに履き替えるべき。ただし、スタッドレスタイヤも劣化と摩耗が進むので、定期的なチェックが必要(PHOTO:写真AC_ FRANK211)※画像はイメージです
降雪や路面凍結の可能性がある場合、スリップを回避するためにスタッドレスタイヤに履き替えるべき。ただし、スタッドレスタイヤも劣化と摩耗が進むので、定期的なチェックが必要(PHOTO:写真AC_ FRANK211)※画像はイメージです

 タイヤの摩耗が進むと、路面との摩擦力が低下して制動力の低下やスリップを引き起こします。日常点検項目の中でも、タイヤの摩耗状況や空気圧のチェックは、重要な確認項目です。

 冬季に路面が凍結すると、スリップが起こりやすくなるので、冬用のスタッドレスタイヤに履き替えることが安全です。スタッドレスタイヤは、低温でも柔らかさを保つゴム素材を使い、ワイドトレッドで溝が深く、またサイプと呼ばれる表面の細かい溝によって水分をタイヤの溝に押し込み、氷の表面をしっかり掴んでグリップ力を高めてくれます。

 しかし、スタッドレスタイヤも摩耗し劣化するので、通常は3年程度の定期交換が必要です。劣化によってゴムの柔軟性が消失、また摩耗によってサイプの溝が減ったり、溝の深さが50%以上摩耗するとスタッドレスタイヤの性能は大きく低下します。摩耗具合を示す指標として、スタッドレスタイヤにはプラットフォームと呼ばれる使用限度を示すサインが設けられています。プラットフォームが露出してきたら、交換しなければいけません。

 スタッドレスタイヤだから大丈夫ということではなく、凍結路面ではまず慎重に安全運転することが第一です。また、事故のリスクを減らすためには、サインが出る前でも摩耗が進行していると感じたら、早めに交換するのが望ましいですね。

まとめ

 新型コロナが落ち着いている今年の冬は、クルマで出掛けることが多くなるかもしれません。安全で快適な冬の走行を楽しむために、本格的な冬が始まる前のこの時期に、是非とも今回取り上げた5項目のチェックと事前の準備をしましょう。

【画像ギャラリー】冬道走行の前に確認しておきたい5つのメンテナンス項目をチェック!(6枚)画像ギャラリー

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