新型レヴォーグアウトバック!? 「あったら売れそう」発売熱望車 4選

■マツダスピード3&マツダ3クロスオーバー

東京オートサロンに出展されたMAZDA MOTORSPORTS CONCEPT。マツダスピード3はこんなイメージ? 付加価値を付けるスポーツモデルは車種全体のブランドを高めてくれるはず
東京オートサロンに出展されたMAZDA MOTORSPORTS CONCEPT。マツダスピード3はこんなイメージ? 付加価値を付けるスポーツモデルは車種全体のブランドを高めてくれるはず

 マツダ3の売れ行きは低迷している。2021年1~10月の1か月平均は約1100台で、直近の2021年10月は668台まで下がった。

 マツダ3のような3ナンバーサイズのミドルサイズハッチバックは、海外では堅調に売れるが日本国内では全般的に低調だ。実用的で価格の割安なコンパクトカーに需要を奪われている。

 そのためにマツダ3の売れ行きも、コンパクトカーのマツダ2に比べて約60%に留まる。マツダ3では、価格の割高なスカイアクティブXなども、イメージダウンに繋がった。

 しかしミドルサイズハッチバックでも、工夫次第では堅調に販売できる。インプレッサスポーツをベースに開発されたXVは、2021年1~10月に月平均で約1400台を登録。インプレッサ(スポーツ+G4)の約1000台を大幅に上まわる。

 日本自動車販売協会連合会のデータでは、XVはインプレッサに含められ、インプレッサシリーズ全体の60%を占める。

 この消費動向も踏まえると、マツダ3に必要なのは、ユーザーの趣味性に訴える個性派モデルだ。

 まずはマツダ3ファストバックに、マツダスピード3を設定したい。かつて用意されていたマツダスピードアクセラの復活で、エンジンはマツダ6などが搭載する直列4気筒2.5Lガソリンターボと、2.2Lクリーンディーゼルターボを用意する。

 2.5Lガソリンターボの動力性能は、マツダ6では最高出力が230馬力、最大トルクは42.8kg-mだが、マツダスピード3は300馬力・45kgm程度にチューニングする。今のマツダの4WDは綿密な制御をおこなうので、これも併せて搭載すると優れた走行性能が得られる。

 2.2Lクリーンディーゼルターボは、マツダ6では190馬力・45.9kgmだが、マツダスピード3では230馬力・50kgm程度まで高める。このエンジンはディーゼルながら最高出力を4500回転で発揮するため、スポーツモデルとの親和性も高い。駆動方式は4WDを採用する。

 価格はマツダ3にスカイアクティブXを搭載するX・Lパッケージ・4WDと同等の360万円前後に設定したい。マツダ6・25T・Sパッケージのように400万円を超えると割高感が強まる。

 またSUVにアレンジされたマツダ3クロスオーバーも欲しい。マツダ3の最低地上高は140mmだから、これを180mm程度まで持ち上げて、外装パーツも充実させる。エンジンは既存の2Lガソリンと1.8Lクリーンディーゼルターボで、価格はベースグレードの20万円アップ程度に抑える。

■三菱 eKパジェロ

かつてパジェロの軽自動車版として存在したパジェロミニ
かつてパジェロの軽自動車版として存在したパジェロミニ

 三菱は今こそ攻めるべきだ。三菱はもともとパジェロ、デリカシリーズ、アウトランダーを主力に発展してきたから、SUVのイメージも強い。しかも今はSUVが人気を高めているため、三菱にとっては追い風だ。新型アウトランダーに対する関心も高い。

 その一方で、今の売れ筋カテゴリーは軽自動車だ。2021年1~10月に国内で新車として売られたクルマの内、37%を軽自動車が占めた。

 また今の三菱では、eKクロススペースを始めとするeKシリーズの人気も高く、国内で売られる三菱車の57%が軽自動車になっている。

 そうなると三菱では、軽自動車サイズのSUVも充実させたい。前述のeKクロススペース、eKクロスもフロントマスクをダイナミックシールドのデザインに仕上げてSUVらしさを強調するが、最低地上高などはベーシックなグレードと共通だ。そこを一歩進めて、かつてのパジェロミニをeKパジェロとして復活させたい。

 かつてのパジェロミニや現行ジムニーのように、後輪駆動ベースの4WDを採用して悪路走破力を高めるのが理想だが、商品化するなら日産ブランドでも用意する必要がある。日産としては、ノートオーテッククロスオーバーと同様、デイズクロスオーバーに位置付けたい。

 そうなるとコストの低減も踏まえて、eKクロスとデイズをベースに最低地上高を拡大するのが現実的だ。ただし単純なSUV化だけでは弱いので、ルーフラインを後方に向けて大きく傾斜させ、アウディQ5スポーツバック、BMW・X4のような5ドアクーペ風に造り上げたい。

 今の軽乗用車では、販売総数の50%以上をeKクロススペースのような全高が1700mm以上でスライドドアを装着するスーパーハイトワゴンが占める。これだけでは需要が伸び悩むので、三菱の得意な個性派SUVで攻めたい。

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