■走りのスペックはこうなる!
パワートレーンは発表された6速MTに加え、CVTも設定されると思われる1.5リッターターボで、発表には「ハイアウトプット」という記載があり、182馬力となる日本のシビック5ドアのエンジンを基準に考えると200馬力程度までパワーアップされそうだ(6速MTとCVTで異なるチューニングとなることも考えられる)。
また、6速MTにはコーナー脱出時などの駆動力を高めるLSDが付くのに加え、ブレーキはブレンボ、タイヤサイズは日本のシビック5ドアより1インチ大きい19インチと、復活するインテグラはノーマル状態のままサーキットなどのスポーツ走行も楽しめるクルマに仕上がっているに違いない。
復活するインテグラはアメリカ・オハイオ州のメアリーヒルズ工場で生産され(インテグラがアメリカで生産されるのははじめてだそうで、これは少し意外だ)、価格は日本円で約343万円からとなる3万ドルからで、アメリカでは来年前半に発売される予定だ。
■インテグラの日本導入はあるのか!?
発売前ながら復活するインテグラの今後の展開を予想すると、アキュラではNSX、ラージスポーツセダンのTLX、ラージSUVのMDXとタイプSを展開しているのもあり、インテグラにもタイプSが加わる可能性は十分ある。
もしインテグラにタイプSがあるなら、現行シビックにもタイプRが設定されることもあり、シビックタイプRをベースにアキュラのブランドイメージも反映したマイルドな方向のキャラクターとなりそうだ。
また、日本のシビックへの追加が公表されているハイブリッドがインテグラにも設定される可能性も十分あるだろう。
インテグラの日本導入に関しては、インテグラがクーペボディであればあり得たかもしれないが、インテグラがシビックに非常に近い5ドアなのに加え、アメリカ生産なのを考えると絶望的と言わざるを得ない。
ただ、インテグラに搭載される1.5リッターハイアウトプットターボ、LSD付の6速MT、ブレンボのブレーキといった走りの機能を移植した、よりスポーティなシビック5ドアが加わるというのは少し期待できるかもしれない。
なお、インテグラは2021年9月に中国でも広州ホンダから登場している。中国のインテグラはアメリカのインテグラ同様のイエローとターコイズのボディカラーこそ目立つが、アメリカのシビック4ドアセダンそのもので、2つのチューニングがある1.5リッターターボを搭載する。
中国においてホンダは現地生産などの事情で東風ホンダと広州ホンダがあり、それぞれで兄弟車となるほぼ同じクルマを販売しており、日本で言えばかつてのディーラー系列のような関係だ。
シビックは中国において東風ホンダで販売されており、広州ホンダにもシビックに相当するモデルが必要なため、それが中国のインテグラのようだ。
いずれにしても絶版から15年が経ちながら、日本にはあまり関係なさそうなものの、アメリカと中国で復活するインテグラは突然の再登板とはいえ幸せなクルマである。
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