時代と共に変わる美意識を実感!! オラオラグリル変遷史


■Vモーショングリルはどうなんだ!?

日産 セレナ。グリルが大きくV字型を形成しており、これぞVモーショングリルとも言うべきものだが、まったく通常のミニバンの顔に見えてしまう。日産車だ! という識別性は極めて弱い。Vモーショングリルが失敗であることの証明だ

 日産はブランド統一デザインとして「Vモーショングリル」を採用し、全モデルに付けているが、もともとオラオラ狙いではないし、形状の特徴も極めて弱いため、迫力はまるでない。すでに完全に埋没しているので、近い将来、テコ入れが必要だろう。


【番外コラム】美意識は常に変遷する!!

 人間が感じる美しさには、ある種の普遍性があるはずだが、こと「顔」に関しては、歴史的に大きく変遷を続けている。

 典型的なのが平安美人だ。下ぶくれで目が猛烈に細い。これが平安時代の美人の条件だったが、今の価値観だとブサイク芸人である。20年前、世の中を震撼させたガングロヤマンバメイクは、美意識の揺れを象徴する出来事。「うげえ」と思っても、目が慣れるとかわいく見える(?)。

 現在も世界各地に、下唇の巨大化や、首輪をはめることによる首長化といった「美」の習慣が残っているが、オラオラグリルはその一種と考えるとわかりやすい。

*   *   *

 偶像におけるオラオラフェイスの歴史は極めて古く、先史時代にまでさかのぼる。日本の仁王様やお獅子をはじめ、チベット仏教の歓喜仏、インドの破壊神カーリー、ハワイの戦神クー、イースター島のモアイ、インカの太陽神など、世界中のありとあらゆる神像はたいていオラオラである。

 一方、自動車にオラオラグリルが本格導入されたのは、今世紀に入ってから。まだ歴史が浅い。つまり今後いかなる発展を見せるか想像もつかないし、伸びしろは無限大だ。今後もオラオラグリルは、人々を感嘆・畏怖させ、神話化を進めていくことだろう。

【画像ギャラリー】D:5は電気シェーバー、M4はマキバオー!? そう思って見ると楽しいオラオラグリルのイロイロ(42枚)画像ギャラリー

最新号

ベストカー最新号

新型クラウンの「新着」情報SCOOPに加え、2つの見逃せない大型特集!! ベストカー6月10日号

発売中のベストカー6月10日号は次期型クラウンの「新着」情報SCOOPに加え、2つの大型特集が絶対的に注目です! 「注目車の〇と×」特集なんて、20数台の〇と×をズバリ評価。他誌ではない企画です。BC名物の「乗り心地テスト」企画も復活しています!

カタログ