実録! オーナーが赤裸々に語った「テスラの魅力と不満」とは

■テスラは「家族の一員」です

実録! オーナーが赤裸々に語った「テスラが持つ魅力と不満」とは
ご主人である岡本さんの影響を受け、さらに担当セールスの方の人柄もあり、奥さまの愛さんもテスラデビューが実現したという

Q:プロフィール
◎お名前またはHN名:岡本 愛さん
・ご年齢:40歳
・所有しているテスラ:モデル3 スタンダードレンジプラス
・購入時期:2020年
・所有年数:1年1か月
・現在の走行距離:10,000km
・年間の走行距離:9000km
・年間の維持費:約15万円(電気代・保険代・税金・ガラスコーティングのメンテナンス費用)
・購入時の金額:約520万円

Q:テスラに興味を持ったきっかけを教えてください
A:主人の影響でテスラに興味を持ち、2015年および2016年の試乗イベントに参加しました。当時はまだまだ雲の上の存在。でもいつか必ず手に入れたいと心に決めていました。

 2017年に心斎橋ストアを見学中に、後に契約することとなる担当セールスの方に試乗の案内をお声かけいただいたことやさまざまなできごとが重なり、モデルX購入を決意。運命的に夢を叶えることになりました。

 モデルXの技術や運転の楽しみを実感していくうちに、私も「次に買い替えるならテスラしかない!」と決めており、海外でのテスラの動向に感化されこととコロナ禍を明るく過ごすためモデル3の購入に至りました。

Q:テスラを購入する際、比較したモデルはありましたか?
A:モデルX購入前は旧車(国産かアメリカ車)に興味がありましたが、テスラを味わってからは「テスラオンリー」です。

Q:テスラの気に入っている点を教えてください
A:フロントグリルのないデザインや存在感バツグンのタッチパネル、ボタン・スイッチ類がほとんど何もないシンプルすぎて戸惑うインテリアです。

 はじめのうちは馴染めなかったのですが、今となっては斬新で特徴的なテスラならではの発想なのだと気づき、お気に入りとなりました。

 あとはなんといっても一体感のある「走る楽しさ」でしょうか。座り心地のよいシートとハンドル、ペダル操作が思ったとおりにダイレクトに響く走りは「運転しているな」と実感ができて楽しいです。

 とくに、モーター駆動ならではの回生ブレーキを活かしたワンペダルドライブはとっても快適で自分好みです。

実録! オーナーが赤裸々に語った「テスラが持つ魅力と不満」とは
愛車であるモデル3スタンダードレンジプラスの内装。スイッチ類が見当たらない、おどろくほどシンプルなデザインが魅力だ

Q:テスラの不満に思う点を教えてください
A:思いもよらぬアップデートや仕様変更ですね。ソフトウェアのみならず、車体のデザインや航続距離、価格にも変動があります。

 私の場合は、ウィンドウフレーム等の材質、トランクが手動から自動へ変更になったこと、バッテリーの改良などがグッドタイミングで行われました。

 すべて自分好みで納車されたことに大喜びしたのも束の間、新たに納車される個体は大幅な値下げを行うと発表されたのです。さすがにこの時はかなりビックリしました(これはもう運でしかないですね)。

 もうひとつは主人もいっていたように、カーナビのとんでもない道案内です。モデルXでの地獄のドライブは冷や汗もので、その教訓を活かし、モデル3でも怪しい道に入りそうになったら即回避するようにしています。

 道を覚えるのは得意な方なので、頭の中に地図があるのですが、はじめて走る道や知らぬ土地で2度と地獄のドライブはしたくないです。

Q:おおよその航続距離を教えていただけますか?
A:街乗り300km。高速は不明ですが350kmくらい走ればいいなと思っています。ガソリン車でもテスラでも、常にエネルギー効率のよい走りを意識した運転を心がけています。

Q:充電の状況についてはいかがですか?
A:購入後からまだ県外など遠方へは出かけていないので自宅のみの充電です。充電時間は電気代が安い21時から開始するように設定していて、20%〜90%までを夜間10時間くらいかけて充電しています。

 休日はスーパーチャージャーの無料チャージをフル活用するためモデルXを優先して走らせることが多く、モデル3は約1週間に一度程のペースでの充電になります。

 モデル3にも未使用の無料チャージのクレジットがあるので、コロナが落ち着いたら大型連休を使って、思う存分スーパーチャージャーを利用した長距離ドライブの旅行をしたいという野望が膨らんでいます。

Q:テスラを所有していて苦労したエピソードをお聞かせください
A:モデル3では今のところあまり苦労はありません。モデルXでは故障と修理に多くの期間を費やしたので辛抱強くなっているかもしれません。

 テスラはディーラーを持っていないので店舗に駆け込んだりメーカー担当者の方が引き取りに来てくれるようなことがなく、サービスセンターに依頼して県外の工場に積載車で搬送するのが主な形でした。

 今は近隣に認定工場やテスラを取り扱う店舗もありますし、テスラも「モバイルサービス」という、全国各地に整備士を配置した出張修理サービスがはじまりました。

 私のテスラはカメラとドアノブの不具合が発生しましたが、どちらもカスタマーサービスに連絡するとモバイルサービスを派遣してくれ、職場で仕事をしているあいだに修理を済ませてくれました。

 なるべくオーナー自らが足を運ばなくて済むように、移動や時間、さらには費用の負担を軽減させるというテスラの方針が全面に出たとても画期的なサービスで本当にありがたくて助かっています。

 あと、これは余談ですが、主人のテスラ愛が強すぎます(苦笑)。

 今までは手を抜いていた洗車が、モデルXに乗りはじめてから月2回・2時間の手洗い洗車に。車内でのゲーム、動画、ポッドキャストなどを楽しみすぎてガレージから戻ってきません(タッチパネルで各種エンターテイメントが利用できるのです)。

 テスラ関連のグッズ、SNS、YouTubeにハマりすぎて忙しいようです。また、サプライズデコレーションに人生をかけていて・・・私のことよりもテスラが大好きみたいです。

実録! オーナーが赤裸々に語った「テスラが持つ魅力と不満」とは
ご自宅にテスラのパワーウォール(家庭用蓄電池)が設置されている。テスラオーナー向けのインフラであるスーパーチャージャーを利用しつつ、夜間や災害時にはここで充電しているという

Q:いま、テスラ以外に気になっているEVはありますか?その理由も含めて教えてください
A:発表されたEVはすべて気になります。父がメルセデスベンツ、主人のご両親が日産のクルマを乗り継いでいるので、この2社のEVはとくに関心があります。

 私が三菱iを購入した12年前にi-MIEVが生産され、検討した経験があるので(充電設備と航続距離が現実的ではなく断念)、三菱が今後K-EV以降のモデルを発表しないか気になっています。

 あとはクルマ好きの従兄弟がおしえてくれたリマックネヴェーラや、お洒落なマトリクスLEDランプを装備したアウディe-tornなども気になる存在です。

テスラは電気自動車の開発技術の特許を公開しています。そのことがEV普及に繋がっていると思うので、テスラの技術が活かされたものだったり、メーカーそれぞれの得意な分野を提供したものだったり・・・と各社がどんなカラーを打ち出してくるのか?

 これからいろいろなEVが発表されるであろう近未来がとても楽しみです。

Q:あなたにとってテスラとはどんな存在ですか?
A:家族です。大切にしている家族と同じような存在だと思っています。

 最近は一心同体で自分自身でもあるなと感じはじめました。テスラは私たちの視野や世界を広げてくれる存在でもあり、オフ会やイベントでも沢山の人に出会えたり、従兄弟や家族ともクルマの話題に会話が広がり、とても有意義な時間を過ごせています。

 夢を叶えて自分たちの望んでいた景色が目の前に広がって本当に嬉しいです。テスラも他社メーカーの培ってきた内燃機関車の開発技術から学び、現在の形があると思います。時代の進化が感じられるテスラの成長が楽しみですし、自分自身もテスラと一緒にこれからも成長&進化していきたいです。

次ページは : ■まとめ:「考えるな、感じろ!」こそがテスラを知る本質なのかもしれない

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