実録! オーナーが赤裸々に語った「テスラの魅力と不満」とは

■テスラと同じように、未来に向かって常に考え方をアップデートしていきたい

実録! オーナーが赤裸々に語った「テスラが持つ魅力と不満」とは
テスラに「ドハマり中」の岡本英伸さん。所有年数4年6ヶ月で走行距離が65000kmとは、日本国内にあるテスラのなかでも結構いいペースで走っている方だろう

Q:プロフィール
◎お名前またはHN名:岡本 英伸さん
◎ご年齢:37歳
◎所有しているテスラ:2017年式 モデルX 90D
◎購入時期:2017年
◎所有年数:4年6ヶ月
◎現在の走行距離:65000km
◎年間の走行距離:14000km
◎年間の維持費:約32万円(電気代はほぼ0円。購入時のキャンペーンでテスラのスーパーチャージャー利用が無料。あとは保険代・税金・ガラスコーティングのメンテナンス費用・2年に一度の車検代とタイヤ代を1年分に分割)
◎購入時の金額:約1300万円

Q:テスラに興味を持ったきっかけを教えてください
A:ニコラ・テスラ(天才発明家)に関心があったので「テスラ」というクルマがデビューした時から興味がありました。

 「走るスマホ」と呼ばれていたので、iPhoneが発売された時のようなワクワク感を思い出し、試乗した時点で購入する意思が固まりましたね。

Q:テスラを購入する際、比較したモデルはありましたか?
A:元々アウトドアやサーフィンによく行っていたので、日産キャラバンに乗ってました。もしもテスラの存在を知らなかったら新しいキャラバンを買っていたと思います。

 私にとって、それだけテスラが衝撃的かつ革命的だったんです。よって、比較対象となるクルマはありませんでした。

Q:テスラの気に入っている点を教えてください
A:ファルコンウイングで圧倒的な存在感を含めて、Xのデザインが好きです。テスラ社のソフトウェアアップデート機能も本当にすごいと思います。この4年間でたくさんの機能が増えました。

 購入時になかった機能のひとつとして、今ではモデルXが踊るようになりましたから(笑)。

 テスラはクルマではなく、スマホにタイヤがついたようなものだと表現されることが多いのですが、まさにそのとおりだと思います。

実録! オーナーが赤裸々に語った「テスラが持つ魅力と不満」とは
ファルコンウイングの利点を活かしてこんなパフォーマンスも。岡本さんの遊びゴコロが感じられる

Q:テスラの不満に思う点を教えてください
A:日本では初期のタイプになるので、現行モデルよりも航続距離が少ないのが気になります。それと、これは個体差かもしれませんが、納車直後は割と壊れる箇所が多かったです。

 その都度、長期間工場に預けるので根気はいりましたが、保証で全部修理したので現在は故障もなくなりました。

 EVはガソリン車のようにエンジンが搭載されていない分、圧倒的に部品点数が少ないので、それだけ壊れる箇所も少ないんです。

 現行モデルも不具合はあるかもしれませんが、遠隔操作で改善できたり、モバイルサービス(整備士)が修理に来てくれるようになりました。

 テスラのオリジナルカスタマイズパーツも手がける「ハートアップワールド」さんにも大変お世話になっていますし、私自身、以前ほどの苦労はなくなってくると感じています。

 現在、テスラは少数のスタッフで対応しているので時間がかかることがありますが、今後は増員すると思うのでこの点は安心かなと思います。EVは発展途上ですし、まだまだこれからかなと思っています。

Q:おおよその航続距離を教えていただけますか?
A:街乗り:約300km、高速:約350km

走り方によって航続距離が変わります。冬はバッテリー保護のためかなりロスも大きいのですが、今後はより良いバッテリーが開発されるとはずなので期待しています。

Q:充電の状況についてはいかがですか?
A:チャデモ規格の充電スポットは全国に数えきれないくらいあります。

 その一方で、テスラ専用のスーパーチャージャー(急速充電)は全国に30か所以上、ディスティネーションチャージャー(普通充電)は各地の施設にありますし、どちらも台数は増え続けています。

スーパーチャージャーでの充電時間はデイリーの20%〜80%までのチャージが40分くらい、トリップで100%までのフル充電になると60分くらいかかります。

 職場から10分圏内に4基設置されていてアクセスが良く、普段はジム帰りの遅い時間に寄るので、使用中で埋まることはなく待ち時間はありません。

 私はめったに使いませんが、我が家のウォールコネクター(自宅用充電器)は20Aで設置しています。出力があまり高くないので時間がかかるため、モデル3は寝ている間に充電するという感じで利用しています。

Q:テスラを所有していて苦労したエピソードをお聞かせください
A:テスラあるあるなのですが、ナビを使った案内は割ととんでもない道に案内されますよ(苦笑)。たぶん距離を優先しているのでしょうね。

 過去には車幅ギリギリの地獄のドライブ(しかも約1時間・・・)を体験したこともありますし。これはどうにか改善してほしいです。

 あとは、今のような寒い時期にエアコンが故障したことがあり、スーパーチャージャーで充電中に(当時は賃貸アパートに住んでいたため自宅用充電器なし)寒くて凍えそうでした。

 シートヒーターが使用できたのと、買い物帰りの妻がエアコンの効いたクルマで救助に寄ってくれたので無事に充電完了を待つことができましたが、これもなかなか地獄でした(笑)。

 他にも苦労はあったはずですが、それよりもテスラの魅力が勝ってしまったのか、今となってはあまり覚えていません。

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Q:いま、テスラ以外に気になっているEVはありますか?その理由も含めて教えてください
A:いろいろあります。カヌー社のMPDV、アップルカー、ソニーのヴィジョンS。ポルシェのタイカン。その他、ベトナムの自動車メーカー、ビンファスト社やアメリカのファラデー・フューチャー社およびルーシッド・モーターズ社、中国のNIO社およびXpeng社など、各メーカーのEVに注目しています。

 その理由として、どこがテスラのライバルになるか、もしくはテスラとは違う道で成功するか興味があるからです。実をいうとすべてのEVに興味があります。

Q:あなたにとってテスラとはどんな存在ですか?
A:相棒であり家族であり、ワクワクさせてくれて、未来に連れてってくれる存在です。

 テスラに乗りはじめてから、クルマ以外の物事でも考え方がいろいろ変わりました。いくら歳を重ねて経験値を積み上げても、時代も変化しています。

 最近はその流れがさらに加速していることを実感します。もはや、人間の想像できる範囲のことはすべて実現可能なんだろうなと思うほどです。

 いくつになっても新しいモノを素直に受け入れる気持ちが持てるのはとてもいいことだな、と、テスラを通じて改めて実感している日々です。

 これからも私自身、テスラと同じように、未来に向かって常に考え方をアップデートしていきたいです。

次ページは : ■テスラは「家族の一員」です

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