実録! オーナーが赤裸々に語った「テスラの魅力と不満」とは

■まとめ:「考えるな、感じろ!」こそがテスラを知る本質なのかもしれない

実録! オーナーが赤裸々に語った「テスラが持つ魅力と不満」とは
6年ほど前、はじめてテスラを運転した時の模様。理屈抜きに感激したことを今でも強烈に覚えている

 何を隠そう、かつては筆者もEV否定派だった。拒絶していた・・・といってもいいかもしれない。EVが普及するということは、同時に内燃機関のクルマの立ち位置が危うくなるわけじゃないか! 余計なことをするな、そう考えていたほどだ。

 しかし、今から6年ほど前、ある仕事を通じてテスラを運転する機会に恵まれた。正直、期待していたわけではなかったのだが、なんだかんだいってテスラが運転できることは正直嬉しかったと記憶している。

 いざアクセルペダルを踏み込み、私有地から街中に出た瞬間「これまでのクルマとはまったくの別モノだ!」という、未知なる体験ができている感情を抑えることができなかった。

 それは単に加速が鋭いとか、ステアリングのフィーリングが云々といった次元ではなく、運転免許を取得してはじめて自分の運転で街中を走った時のような・・・。何ともゲンキンな話だが、この日からEV肯定派に鞍替えせざるを得ないほどまったく新しいステージに自分が立ったような、そんな感情を抱いたことを強烈に覚えている。

実録! オーナーが赤裸々に語った「テスラが持つ魅力と不満」とは
当時、モニターの画面サイズの大きさに面食らった記憶がある。しかしその後、日本車でもテスラのようなデザインの内装が増えたような・・・

 今回、5人のテスラオーナーさんを取材させていただき、その熱量に驚いた。

 皆さん本当にテスラのことが大好きで、ライフスタイルすら変わってしまったというオーナーさんもいらっしゃったことに驚いた。

 クラシックミニやユーノスロードスターや、ハチロク、スカイラインGT-Rなど、名だたる名車には熱心な愛好家が全国にいるように、テスラにもこれに近いムーブメントが起こっているのだ。

 それは前述のクルマたちと同様に、テスラが人を虜にするほどの魅力的なクルマであることを裏付ける何よりも証拠といえるだろう。

実録! オーナーが赤裸々に語った「テスラが持つ魅力と不満」とは
クラシックカーや国産スポーツカーとの異文化交流? にも自然と馴染んでしまうテスラ。クルマ好きであれば、EVもクラシックカーも関係なしということだろう

 まったく新しい概念や技術が世の中に普及しつつある時、拒否反応を示す層がいるのはいつの時代も同じなのかもしれない。しかし、多くの自動車メーカーEVシフトへと舵を切ったのは知ってのとおりだ。

 今後、テスラのような新規参入組も増えていくだろう。なかには「俺(私)はぜったいにEVには乗らない」というポリシーを貫く人がいるかもしれないが、食わず嫌いではなく、まずとりあえずはテスラをはじめとするEVを試乗してみてから現時点での答えを導き出しても遅くはないと思う。

 決して内燃機関のクルマを否定しているわけではない。共存共栄しつつ、ちょっとEVに触れるみるもありかも・・・という意味合いだ。

実録! オーナーが赤裸々に語った「テスラが持つ魅力と不満」とは
どんなクルマでもそうだが、乗らないと分からないことがあるように思う。テスラをはじめとする「EV食わず嫌いな方」ほど、実体験してみてから答えを出しても遅くはないはずだ

 これまでのクルマは、いちど手に入れた個体の経年劣化を感じることはあっても、単に所有しているだけで(チューニング等の作業を行わない限り)性能や機能が向上したことを実感することは皆無といっていい。

 しかし、テスラの場合、クルマの見た目は変わりないが、ソフトウェアアップデートを通じてテスラそのものの性能や機能が日々向上することを実感できる。これは画期的なことかもしれない。これが病みつきになってしまったら他のクルマには乗れなくなるだろう。

 日々、自身の愛車であるテスラが進化していることを、映画「燃えよドラゴン」の劇中でブルース・リーが発した名台詞に例えるなら「Don’t think. FEEL!(考えるな、感じろ!)」を実感できる喜び、だろうか。これこそがテスラを所有する喜びであり、本質なのかもしれない。

 今回、そのことを5人のテスラオーナーさんから教えていただいたような気がする。

 最後に、お忙しいなか、時間を割いていただいたオーナーさんに対して、この場を借りて改めてお礼申し上げます。

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