電動化を生き残れ!! 世界のスポーツカー サバイバルへの道【アメリカ編】

■アメリカンスポーツ強し! 国産勢も一部が善戦!

第7位のトヨタ スープラ。BMWとの協業によって生まれたスープラだが、販売の本丸はアメリカ市場! その狙いはキッチリ達成している
第7位のトヨタ スープラ。BMWとの協業によって生まれたスープラだが、販売の本丸はアメリカ市場! その狙いはキッチリ達成している

清水「ナベちゃん! アメリカは昔から世界最大のスポーツカー市場だけど、こんなに凄いんだね!」

渡辺「圧倒的ですね。全世界のスポーツカーの3分の2は、アメリカで売れてる感じです」

清水「しかも、その7割がアメ車!」

渡辺「もはやアメ車のスポーツカーって、マスタング、カマロ、チャレンジャー、そしてコルベットの4種類しかないんですけどねぇ」

清水「その4台が世界のスポーツカー市場を支配してるわけだ!」

渡辺「改めて驚きます。特にチャレンジャーなんか、2008年の登場ですから、現役でネオクラシック化してますよウフフ〜」

清水「あんまり新しい必要はないんだろうね。むしろクラシックなほうがカッコイイ!」

渡辺「そうなんですけど、次期型はキビシイです。各社、ベースになる新しいFRシャシーがないんで」

清水「つまり、新型MRシャシーで出たコルベットは、アメ車の希望ってわけだね!」

渡辺「コルベットは、あれであと10年イケるでしょう」

清水「で、その4台のすぐ下に付けてるのが、我らが日本のロードスター!」

渡辺「頑張ってますよねぇ」

清水「アメリカン・スポーツの対極だからね。まったく別の価値観を提供する、奇跡のスポーツカーだ!」

渡辺「僕としては、スープラが7位にいることにも感心しました」

清水「確かにあの溶けちゃってるみたいなカタチ、アメリカ向きかもな〜」

渡辺「LCもそこそこ売れてますね。あとは新型Zがどこまで食い込むか」

清水「楽しみだね!」

■渡辺敏史の米国素振り解説

アメリカン・マッスルスポーツ代表格であるコルベットは、この先もしばらく人気を維持しそうだ
アメリカン・マッスルスポーツ代表格であるコルベットは、この先もしばらく人気を維持しそうだ

 アメリカンスポーツといえば大雑把な直線番長と片づけられがちですが、まぁそういう側面も残るにせよ、近頃のは曲がるや止まるもちゃんとしてるんです。

 その最たるところが、2021年上陸したC8コルベット。単にミドシップ化による運動性能全般の向上のみならず、その密度の濃さや精細度の高さも高く評価されています。一方、FRパッセンジャーカーの需要激減でマスタングやチャレンジャーといった売れ筋車種の未来はちょっと不透明です。

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