■さらに車輪脱落事故を防ぐには
人間はどうしてもミスを犯すものなのでクルマ側での対応も必要となる。例えば、ブレーキはパッドが減ってくると、薄い金属板がディスクローターに当たって異音を発するようになっている。そうした単純な機構で、ホイールナットの緩みを知らせるような仕組みがあれば、より安全性を担保できるだろう。
整備をきちんと行えば事故を防げるという理論ではなく、ヒューマンエラーをサポートできるクルマ作りが望まれるのは言うまでもない。
また、こうした車輪脱落事故はトラックだけの問題ではない。乗用車でも締め付けトルクが不足すれば当然のように脱落する可能性はある。現在はネットでホイールにタイヤ組み込みずみ、バランス取りずみのものが簡単に手に入る時代で、DIYで作業を行う人も多い。
くれぐれも正しい締め付けトルクでナットを取り付け、走行後の増し締めも忘れないように注意してほしい。
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