■本当の進化はこれから。メリットも多い
それではデジタルアウターミラーは今後どうなっていくのか。筆者的には前述したようにESは導入時のタイミングの問題もあったが、今後はまだまだ進化していく装備と考えている。
実際、ESのデジタルアウターミラーに関しては安全の領域でも実は見どころ(メリット)が多い。
通常ディスプレイに表示される後方の景色(見え方)は光学ミラーと同じように作られているが、そもそもデジタル技術を活用すれば、視野角の向上などは簡単に行うことができる。具体的にESではウインカーに連動して広角に切り替わる機能などを搭載している。
それでもわかりづらいならば、普段使っているスマホのカメラ機能を想い出して欲しい。望遠や広角など「デジタルならばいろいろできる」ということは多くの人が生活のなかで使いこなしている。これがクルマに応用されることのメリットは大きい。
また、ESの場合は本体にパノラミックビューモニターのカメラも組み込む関係でこのような形状になっているが、それでも空力的には有利で高速走行時における風切り音の低減やcd値を低下させる効果もある。
また、ホンダeを見てもわかるように、次世代のカメラはよりコンパクトかつ高性能になることは容易に想像できる。
この手の装備の最大のメリットはカメラ自体、ソフトウエアなどのアップデートにより、大きく性能を向上できるポテンシャルを持っている点。
ES自体も2021年8月の大幅改良時にアウター/インナーの両デジタルミラーのカメラ性能を向上させることで表示される部分のノイズを低減し、見やすさを向上させていると言う。
それでも購入した後に「やはりふつうの光学ミラーがいい」と言っても変更することはできない。だからこそ購入時には現車でチェックをすることを絶対オススメしたいのである。
【画像ギャラリー】光学式ミラーとデザイン別になるのが普及への足かせ?(11枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方コストは安い筈、そもそもアラウンドビューモニター設定時点でカメラは4ヶ所に組み込まれているのだから、後方側面は視野角制御で追加など不要、あとモニターもフェンダーからドアミラーへ移行した際にネックとなった見辛さも、メーター内に納めれば首振りが無くなり安全に寄与する。夜間や雨天などの視認性からしたら安全装備のバックモニターと一緒に法制化すべきものである。