■売りたいのに売れない苦しさも
実際に顧客と接する営業マンとしては、タイヤもしっかりと販売し、ユーザーとの関係をより強固にしたい。しかしながら、実際は販売できるタイヤメーカーは限られ、その中のブランドも限定されている。
だが、季節ごとにタイヤ販売の目標本数が与えられ、達成できないと立場が難しくなるのも事実。あの手この手でユーザーを納得させて、数少ない選択肢から買ってもらう努力を、営業マンは行っているのだ。
この制度の中で苦しい立場にあるのは、広い選択肢がないユーザーと、ユーザーに対して選択肢を提示できない営業マンなのである。
タイヤは嗜好品であり、消耗品でもある。クルマを販売する上で、消耗品の交換は必須だが、交換サイクルが長いタイヤは、取り扱いが難しい。自然に劣化していくナマモノであり、大量在庫を抱えるわけにもいかないのだ。
ユーザーの利便性を最低限保ちながら、お店が不利益を受けないようにしなければならないディーラーのタイヤ販売事情。メーカー絞り込みの裏には、ディーラーの経営戦略が隠れている。
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