全日本ジムカーナ選手権が筑波サーキットTC1000で開幕。今シーズンは、新型86、BRZの参戦をはじめ、大きな転換点となる年になりそうだ。
日本のモータースポーツといえば、スーパーGTやフォーミュラーなど、大きなサーキットでの華やかなイメージを思い浮かべる人が多いかもしれない。
一方の全日本ジムカーナの場合は、どこかアットホームな雰囲気でありながらも迫力は満点!
今回は、ジムカーナの魅力をお伝えするとともに、今年からアルピーヌA110にスイッチで参戦したV21の王者、山野哲也に今後のジムカーナはどう変わっていくのかを直撃した!
文、写真/成田颯一
■そもそもジムカーナとは?
ジムカーナは舗装された路面で、設定されたコースを走行してベストタイムや合計タイムを競う競技だ。全日本選手権の場合、午前と午後にそれぞれ1本ずつ走行を行い、そのうちのベストタイムが採用される。
コースには360度ターンやS字、スラロームなども設定されていることが多く、ドライバーのテクニックが問われる。コースは当日発表され、選手は慣熟歩行の時間を使って実際のコースを歩いて回ることができる。
コースを間違えると、ミスコースとなってタイムが計測されないため、短い時間で複雑に設定されているコースを正確に覚える記憶力も必要だ。
■多種多様な車種が出場するジムカーナ
ジムカーナの魅力のひとつでもあるのが、参戦する車種の豊富さだ。
クラスは、排気量や駆動方式によって10クラスに分けられている。今回注目を浴びているJG10クラスは9台9車種と種類豊富だが、この他のクラスでも、NDロードスターや新旧の86/BRZ、ロードスターRF、ヤリス、ランサーなどが参戦しており、RX-7やNSXもバリバリの現役で活躍中だ。
リバリーもさまざまで、タイヤメーカーのリバリーを纏ったマシンも多数参戦している。これほどのバラエティーに富んだ車種とリバリーを見ることができる競技は、国内で他にないのではないだろうか?
また、今シーズンの大きな動きとしては、やはり新型86/BRZの登場が挙げられる。
この2車種は、参加台数が25台と最も多いJG7クラスに登場。昨年までJG6クラスにいた多くの選手が新型の登場に伴ってJG7クラスへ移動している。シビックや86/BRZ、スイフトの三つ巴の戦いだが、まだまだマシンがデリバリーされたばかりの選手も多く、これからさらなる激戦が予想される。
そして、ジムカーナのもうひとつの魅力としてお伝えしたいのが、充実のファンサービスだ。
レース後には、豪華な景品が当たるじゃんけん大会や、選手会による同乗走行など、ファンとの交流に積極的に取り組んでいる。大人から子供まで楽しめる全日本ジムカーナ選手権にぜひ、一度足を運んでみてはいかがだろうか?
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