【バス会社の歴史】東野交通は栃木の要! 県民になくてはならないインフラだった 

■高速バスは羽田空港と新宿へ 貸切事業は傘下の2社と分担

●ベルモール前

2004(平成16)年にオープンした大型商業施設「ベルモール」。東野交通、関東自動車、JRバス関東の3社が揃って乗り入れている
2004(平成16)年にオープンした大型商業施設「ベルモール」。東野交通、関東自動車、JRバス関東の3社が揃って乗り入れている

 高速バスは00年代に入って開業し、現在は2路線を営業している。宇都宮~羽田空港間「マロニエ号」は関東自動車・東京空港交通との共同運行。東野交通は同社本社営業所~JR宇都宮駅西口~羽田空港系統2往復を担当している。

 那須高原~新宿間「那須・塩原号」はJRバス関東との共同運行。東野交通は那須湯本温泉~バスタ新宿系統2往復および西那須野駅~バスタ新宿系統1往復を担当している。

 特定バスとして、本社営業所が作新学院スクールバス、黒磯営業所が矢板中央高校スクールバスと那須ガーデンアウトレット無料シャトルバスの運行を受託。貸切バスはほとんどが本社営業所に所属し、県北の貸切バス事業は東野交通傘下の那須交通とやしお観光バスが営業している。

 なお、やしお観光バスは那須烏山市営バスと那須塩原市営バスの運行も受託している。

■西那須野~黒羽~那須小川間を結んでいた東野鉄道

開業時に鉄道省から払い下げられた1号機関車。ディーゼル化後は予備機となり、全線廃止の日まで在籍した(写真提供:東野交通)
開業時に鉄道省から払い下げられた1号機関車。ディーゼル化後は予備機となり、全線廃止の日まで在籍した(写真提供:東野交通)

 東野鉄道は1918(大正7)年4月に西那須野~黒羽間、1924(大正13)年12月に黒羽~那須小川間が開業した。当初は常陸大子(だいご)への延伸を計画していたが、昭和恐慌により路線延長を断念。存在意義を失った黒羽~那須小川間は1939(昭和14)年6月に廃止された。

 1960年代に入るとモータリゼーションが進行。1968(昭和43)年12月に西那須野~黒羽間の全線が廃止されている。

 廃線跡の西那須野~大田原間は自転車・歩行者専用道路「ぽっぽ通り」となった。黒羽駅の跡地はバス営業所に転用され、現在も車両が駐在しているが、事務所・待合室として使用されていた駅舎は解体されている。

西那須野駅付近から大田原市の中心市街地まで続く「ぽっぽ通り」。乃木神社前駅の跡地には、レールとホーム・駅名標が復元されている
西那須野駅付近から大田原市の中心市街地まで続く「ぽっぽ通り」。乃木神社前駅の跡地には、レールとホーム・駅名標が復元されている
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