消滅&間もなく絶版!! 元ホンダ営業マンが惜しむ「残してほしかった」モデル 3選

オデッセイ(1994年~2021年生産終了)

セダンのような運転感覚と3列シートの使い勝手で、人気を集めた初代オデッセイ。5年間で43万3028台を売り上げ、国産ミニバンを代表するモデルとなった
セダンのような運転感覚と3列シートの使い勝手で、人気を集めた初代オデッセイ。5年間で43万3028台を売り上げ、国産ミニバンを代表するモデルとなった

 ミニバンブームの火付け役として一世風靡したオデッセイ。2021年12月に生産終了となったのは、まだ記憶に新しい。

 クリエイティブ・ムーバーの切込隊長として登場したオデッセイは、日本自動車史に残るクルマだ。その特長は、低床フロア、低重心、低ルーフから生まれる居住性の良さとセダン感覚で運転できるところにある。

 発売当時「スライドドアもなく、中途半端な車高のミニバンは売れない」と懸念されていたそうだ。しかし、セダン並みの走行性能とスライドドアではないデザインの斬新さが大人気となって、ホンダの屋台骨となった。 

 5台目からは車高を上げ、シリーズ初のスライドドアを採用。これまでのオデッセイのイメージを刷新させている。

 居住性と快適性の高さが求められるミニバンだからこそ、低床フロアを持つホンダに分がある。その低床フロアが最大限に活躍するのは、オデッセイのようなLサイズミニバンだ。低い床から生まれる広大な室内空間は、居住性と快適性というミニバンのニーズにピッタリと合う。

 27年間ホンダを支え続けてきたオデッセイが退くことは悲しいかぎりだ。その反面、新たな後継車の誕生も楽しみである。オデッセイで磨き上げた技術をつめ込み、実用性も兼ね備えたLサイズミニバンの登場に期待したい。

 絶版車と聞くと完全に姿を消すイメージがあるが、日本市場からの撤退のみで、海外では生産・販売を続けられるモデルが多いのがホンダでもある。日本で活躍し、心に残っているクルマたちが去っていくのは寂しいが、海外で生き続けるクルマには、日本からエールを送り続けたい。

 シビックのように、また日本で再販されるときには、ひと回り大きくなった姿が見られることを期待し、再登場の喜びに浸りたいものだ。絶版車の裏には、新しいステージへ向かうホンダの姿が見え隠れしている。

【画像ギャラリー】惜しくも生産終了するCR-V、シャトル、オデッセイの歴代モデルを振り返る(42枚)画像ギャラリー

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