日本で昨年フルモデルチェンジされたホンダヴェゼルのグローバル仕様となるHR-Vは、今年中に2023年モデルとなるタイミングで日本仕様に準じたフルモデルチェンジを受ける。
また、フルモデルチェンジされたアメリカ仕様のHR-Vは北米独自の仕様となっている。現地時間4月4日に実車が公開され、すでにイメージイラストも公開されていた。そのエクステリアは、フロントマスクは六角形の大きなグリルを持つユーモラスなところもある表情で、リアビューは左右のテールライトが小さなものになっているなど日本仕様と異なり、日本仕様とは違ったスタイリッシュさを備えている。
というアメリカ仕様のHR-Vを見ていると、海外仕様のほうがよりスタイリッシュなモデルもあり、ここではグレードをはじめとした仕様を含めたそんなモデルをピックアップしてみた。
文/永田恵一、写真/ホンダ、トヨタ、日産、マツダ
■カローラクロス
カローラクロスは日本仕様と海外仕様でフロントマスクが異なる。具体的には日本が下側のグリル+小さなガーニッシュを持つのに対し、海外仕様は上側に大きなグリルが付く。イメージとしては都会にも似合う日本仕様、よりSUVらしい海外仕様といったところで、海外仕様の雰囲気を好む人もいるだろう。
また、カローラクロスの東南アジア仕様にはすでにスポーティなGRスポーツも設定されており、上下二段のグリルやバンパー形状の変更によりGRスポーツにふさわしい精悍な雰囲気となっている。
■ヴェルファイア中国仕様
現行アルファード&ヴェルファイアは日本からの輸出という形で中国でも販売されており、特にヴェルファイアはクラウンヴェルファイアという車名だ。だからといってフロントにクラウンのエンブレムが付いているだけなのだが、アルファードには及ばないにせよ押し出しの強いヴェルファイアだけに不思議と似合っている。
クラウンヴェルファイアを見ていると、トヨタ車の兄弟車はなくなっていく流れのため次期アルファードではヴェルファイアは廃止となるかもしれないが、もしノア&ヴォクシーのように継続されるなら、ヴェルファイアは中国のクラウンヴェルファイアを発展させたエクステリアにするなどすれば、ヴェルファイアの復権もあるかもしれない。
■シエンタ台湾仕様
シエンタは日本仕様、台湾仕様とも見た目はそれほど変わらない。しかし、台湾仕様のシエンタにはクロスオーバーというモデルが設定されている。
台湾仕様のシエンタクロスオーバーは日本仕様のシエンタに一時期あったクロスオーバー風な内外装を持つ特別仕様車「グランパー」とは異なり、最低地上高の20mmアップ、ルーフレールの装着、サイドシルや前後バンパーに汚れに強く損傷しにくい樹脂製パーツを使うなど、しっかりクロスオーバー化されており、日本仕様にも設定する価値がありそうなモデルだ。
また、台湾仕様のシエンタには1.8LガソリンNA搭載車も設定されており、シエンタにフル乗車時などのモアパワーを求めるユーザーには羨ましい存在だ。