安くても実用性抜群!! Z世代も買える200万円台の実力車 5選

運転しやすさ＆荷室の容量もOK!! ミニバン＆SUV＆スポーティカー編

ミニバン：トヨタシエンタ
買い得グレード：2WD・1.5X（185万9200円）

　3列シートのミニバンだが、全長が4260mmに収まるコンパクトな5ナンバー車で、最小回転半径も5.2mだ。混雑した街中でも運転しやすい。

　そのいっぽうで薄型燃料タンクの採用により、3列目シートの床も低い。3列目に座っても、床と座面の間隔が充分に確保され、腰が落ち込んで膝の持ち上がる窮屈な姿勢になりにくい。全長が短いために3列目の足元空間は狭めだが、着座姿勢に無理がないため、大人の多人数乗車も可能だ。

　また薄型燃料タンクの採用により、3列目のシートは、2列目の下側に畳み込める。格納した3列目が荷室に張り出さず、スッキリと広い空間に変更できる。2列目と3列目を両方ともに畳むと、荷室長は1430mmになり、荷室高にも余裕が生じる。自転車のような大きな荷物も積みやすい。

　ノーマルタイプの1.5Lエンジンを搭載するXの価格は185万9200円だ。衝突被害軽減ブレーキは8万2500円、サイド＆カーテンエアバッグは4万9500円のオプション設定だが、これらを装着しても200万円以下に収まる。Z世代を始めとする若年層に適したミニバンだ。

SUV：トヨタライズ
買い得グレード：2WD・1.2G（185万7000円）

　ライズはダイハツ製のコンパクトSUVで、トヨタはOEM車として扱う。全長は4m以下に収まり、全幅も1695mmだから、SUVでは珍しい5ナンバー車だ。

　最小回転半径は、Gは4.9m、Zでも5mに収まり、SUVでは小回りの利きが良い。水平基調のボディは、前後左右ともに視界が優れ、車庫入れや縦列駐車もしやすい。運転がしやすいから、初心者ドライバーも安心して使える。

　全長が短いコンパクトなSUVだから、後席はあまり広くないが、大人4名が乗車しても窮屈に感じない空間は確保した。リヤゲートの開口部も広く、荷物の出し入れもしやすい。

　直列3気筒1.2Lエンジンは設計が新しく、ノーマルエンジンでもWLTCモード燃費は20.7km/Lだ。ヤリスクロス1.5Gは19.8km/Lだから、ライズは燃料代も抑えられ、さまざまな機能のバランスが優れたSUVとなっている。

スポーティカー：スズキスイフトスポーツ
買い得グレード：2WD・6速MT（201万7400円）

　若いドライバーが「カッコ良くて走りの楽しいクルマに乗りたい」と考えたとき、有力な選択肢になるのがスイフトスポーツだ。車両がドライバーの操作に対して正確に反応するから、運転の上手と下手、ていねいか粗っぽいかを、ドライバー自身が実感しやすい。

　そのために日常的にスイフトスポーツを使っていると、上手な運転が自然に身に付く。運転を上達させ、優れたドライバーを育てるクルマだ。クルマが自分の手足のように動くから、運転が楽しく感じられることも魅力だ。

　エンジンは直列4気筒1.4Lターボだからパワフルで、6速MT（マニュアルトランスミッション）も選べる。足まわりのブランド品とされるモンローのパーツも使われ、前述の上質な運転感覚を実現できた。

　しかも後席や荷室の造りが実用的で、4名乗車の実用性も備わる。1.4Lターボエンジンに加えてエアロパーツや17インチアルミホイールも装着され、価格は200万円少々だ。買い得度も強く人気が高い。そのためにスイフト全体の約半数をスイフトスポーツが占めている。