■純エンジン車を買うのなら猶予はあと4年!?
ユーロ7の内容を見ると全開で走っても有害な排気ガスやススを出してちゃダメ。これを純エンジン車で実現するのは不可能だと言われている。つまり、ほぼ同じ時期に施行される騒音規制と排気ガス規制をクリアしようとした場合、純エンジン車を諦めなければならないワケ。そもそも欧州は二酸化炭素排出規制のため2030年あたりからエンジン搭載車の販売を禁止することを決めている。
そうなるとユーロ7は関係なし。電気自動車になるとフェーズ3も問題ないため、施行時期や数字の詳細決定に熱心じゃなくなっているのだった。逆に考えたら、ユーロ7もフェーズ3も気軽に施行します。2026年秋には数値をクリアしていない既販車の販売中止は当たり前のように行われると考えてよかろう。純エンジン車を買うのなら、あと4年ということになる。
一方、純エンジン車は、ガソリンを販売している2049年12月31日まで乗れる。2026年に買って23年間楽しめると言うこと。当然ながら人気出ること間違いなし! 中古車相場だって上がること必至! もし10年くらい所有するつもりでいるなら、GRヤリスや新型フェアレディZに代表される絶版確実の純エンジン車を早い時期に購入しておくことを薦めたい。
■自動車メーカーは諦めてませんよ!!
さて。フェーズ3やユーロ7が施行されたらエンジン搭載車は販売できなくなるかとなれば、そうでもなさそう。正直に書くと私も1カ月前まで「エンジン搭載車を販売できなくなる」と思っていたが、どうやら日本の自動車メーカーは諦めていないようだ。先日、新しいエンジンを搭載するシビックのハイブリッド(e:HEV)が発表された。聞けばユーロ7を視野に入れているそうな。
はたまたCX-60のPHVとディーゼルのマイルドハイブリッドもユーロ7のクリアを目指しているようだ。そのほか、トヨタはハイブリッドとPHVで、日産もe-POWERの進化バージョンを開発しており、ユーロ7のクリアを目指すという。これらのクルマは全域で有害な排気ガスを出さず、むしろ都市部の大気ならマフラーから出るガスのほうが汚染物質は少なくなる。
同時にアクセル全開時はモーターパワーで補うから燃焼エネルギーも小さくなり、騒音レベルを引き下げる。フェーズ3の対応が見えてくるということです。CX-60を全開で走らせるとパワー的には満足できるし、スポーティ。シビックのハイブリッドだって元気いい! 新しい世代のパワーユニットを搭載すれば、エンジンで走るスポーツモデルだって作れそうな気がしてきた。
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