クルマにトラブルが発生した時に、頼れる存在のJAFだが、会員になっていると意外な特典が使えたりする。
そこで、トラブルが発生した時のJAFならではの特長と、ロードサービス以外にも結構使える会員証の特典についてまとめてみた。
文/永田恵一
写真/AdobeStock(トップ画像=metamorworks@AdobeStock)
■入会金が高い? トラブルが起きたら痛感する費用&会員になると得られるメリット
かつてはクルマがトラブルを起こした際のロードサービスをメインに「免許を取ったらJAFに入会」というのは当たり前であった。しかし、近年はクルマの任意保険にロードサービスが付帯することもあり、「JAFに入会しない」という考えも広がっている。
では、「JAFの会員数が減っているか」といえば、JAFの会員数は2021年10月に2000万人を超え増加傾向という背景もあり、ここでは「JAFには入会すべきか」を考えてみたい。
まずJAF会員になるために必要な費用は個人会員の入会費+年会費で以下のとおりだ。
1年+自動振替 5500円
1年 6000円
2年 9500円
3年 1万3000円
5年 2万円
※家族会員もあり、こちらは入会金なしで年会費2000円
と、費用は個人会員で年間4000円から6000円かかる。
そのためここからは「JAF会員になるための費用は、元を取れるのか?」を考えてみよう。
まず、JAF会員に入会する大きな目的となるロードサービスから見ていくと、JAF非会員の場合にロードサービスを頼んだ際の費用を挙げていくと、
・バッテリー上がり 1万3130円
・パンク対応、キー閉じ込み 1万5230円
・燃料切れ 1万6670円
・故障車の牽引 15kmまで無料
と非会員だと安くはないもの(困った時に救援してくれることを思えばリーズナブルだが)、JAF会員なら無料となる。
前述したようにロードサービスは任意保険にも付いているが、任意保険のロードサービスはバッテリー上がりと燃料切れは一部回数の制限、修理キットを使ったパンク対応、異音・異臭、大雨による冠水は対象外といった制約があるのに対し、JAFのロードサービスにそういった制限はない。
また、故障車の牽引と関連するレッカー移動はJAF会員なら任意保険に付くレッカー移動と組み合わせての移動距離延長という優遇もある。
そして、任意保険のロードサービスで対象となるのは任意保険に加入しているクルマだが、JAFのロードサービスの対象はJAF会員だ。そのため自分のクルマ以外のレンタカーをはじめとした借りたクルマに加えバイクも対象で、JAF会員が同乗していた場合のトラブルも対象だ。
といったことを総合すると、ロードサービスだけのためにJAF会員になっても、「一度JAFにお世話になる、一度お世話になったと思えば元は取れる」と言えるのではないだろうか。
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