【5年前までは?】 カーシェアリングは自動車販売の敵だ!と言われていた
〈以前の評価〉
「クルマ離れが進む若者はクルマが必要な時はレンタカーやカーシェアリングを利用する。だから新車が売れない!」
〈最近の評価〉
ソニー損保が1000人の新成人を対象に行った2017年の調査によると、レンタカー利用経験者のマイカー所有率は22.1%、カーシェア利用経験者では40.8%となり、利用未経験者(それぞれ14.6%、15.6%)より高いという結果が出た。レンタカーやカーシェアを利用しているうちに自分のクルマが欲しくなった可能性があり、一概にカーシェアやレンタカーが新車販売の敵とは必ずしもいえないのだ。
(編集部)
【18年前までは?】 日本で乗るならやっぱ5ナンバー車がベスト!
〈以前の評価〉
「日本の道は狭いんだから、幅の広い3ナンバー車なんかもってのほか!」
〈最近の評価〉
以前は排気量にかかわらず全幅が1700mmを超えると自動車税が年額8万1500円以上になり「日本で乗るなら5ナンバー車」だった。この税制が1989年に排気量に応じた課税に変わって、3ナンバー車が増えた。
今人気のSUV車は大半が3ナンバー車だが、今でも売れ筋は軽自動車を含めた5ナンバー車。3ナンバー車には海外向けが多いが、5ナンバー車は日本向けに開発されたから支持も厚い。サイズだけの話ではなくなっているのだ。
(渡辺陽一郎)
【10年前までは?】 ボッシュって、あの高いワイパーブレード売ってるとこ?
〈以前の評価〉
「ボッシュって、カー用品店でワイパーとかバッテリー売ってるよね、あのチト高いやつ」。
〈最近の評価〉
創業130年を誇るボッシュは、自動車関連部品の超老舗。エンドユーザーにはワイパーや電動工具の会社に見えるかもしれないが、世界中のメーカーと取引があるメガサプライヤーなのだ。最近自動運転がらみでその名前をよく聞くのは、技術開発の最前線がそこにあるから。同じドイツのコンチネンタルが、その分野で先行しているだけに、ボッシュにとっても負けられない戦いというわけです。ただのワイパー屋じゃないよ!
(鈴木直也)
【15年前までは?】 トヨタはどうもスポーツモデルがイマイチだ
〈以前の評価〉
「トヨタは量販車を作らせると上手いけど、スポーツカーとなると、どこか突っ走りきれてないモデルが多いような……?」
〈最近の評価〉
自動織機がルーツだけに、トヨタにとってクルマは基本的に実用品。割安で使い勝手がよくて壊れない。これがイチバンというDNAを持っている。それゆえか、スポーツカーみたいな“道楽”はあんまり得意じゃない。スポーツカーなんてものは、基本的に遊び道具。儲けは二の次、好きだから作るというマインドがないとやってられない。ブランド戦略上必要という動機だけでは、クルマ好きを感動させるのは難しいと思うなぁ。
(鈴木直也)
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