知ってそうで知らなかった! 目からウロコのナンバープレートの知識


■希望ナンバー制度の登場で見られた変化

 分類番号も近年は変わりつつある。そもそもナンバープレートは、使用の本拠、分類番号、判別文字、そして4桁の指定番号による組み合わせがひとつの登録番号を構成しており、同一の登録番号は存在し得ないという性質を有しているはずなのだが、希望ナンバーが導入されたことによって、人気のある指定番号と組み合わされる分類番号が枯渇してしまった。

希望ナンバーの例。自分の誕生日、語呂合わせ、その車種にまつわる数字など、選び方は人によってさまざま

 そこでナンバープレートの一意性を維持するという観点から、アルファベットを使った分類番号が交付され始めたわけだ。分類番号に使われるアルファベットは視認性の問題からA/C/F/H/K/L/M/P/X/Yの10文字とされ、「30A」や「50A」のように下1桁を「A」から順番に当てはめられている。

 それから、ナンバーに関連して意外に知られてないこととして「仮ナンバー」についても触れておこう。仮ナンバーとは、車検切れなどで公道を走行できない車両を運行する場合、暫定的な走行許可を与えるナンバープレートのことで、正式名称を「自動車臨時運行許可番号標」という。

 本来、未登録自動車の新規検査・登録や車検切れ自動車の継続検査を受けるために運輸支局などまで運行する場合などを特例的に許可するために、市町村などが貸し出すものだ。

 有効期間は道路運送車両法35条によって定められており、「運行の目的・経路等から常識的に判断される必要最小限の日数」で5日間を限度とされている。運行経路についても、出発地・経由地・目的地のいずれかに申請する市町村の住所が含まれていなければならないなど、かなり厳しい規定が設けられている。

 優良ドライバーや愛車を大切にしているオーナーにとっては縁のないものだが、万が一車検が切れたり、ナンバーを盗難されたりした時に、クルマをディーラーや自動車整備工場まで持ち込む必要がある時には、仮ナンバーがないと運行はできないので、その存在は覚えておいたほうがいいだろう。

 ナンバープレートは道路運送車両法第19条によって車両の前方と後方の見えやすい部分に取り付けることが義務付けされている。

 2016年4月の法改正以降、ナンバープレートを必要とするすべての車両を対象に、ナンバープレートカバーの装着やシールなどの貼り付け、回転や折り返しての装着等、番号の認識に支障が生じる方法がすべて禁止され、違反した場合には、懲役刑として最大で3年以下、罰金刑では最大100万円以下に処される。知らなかったでは済まされないのでぜひ注意してほしい。

 一見すると単なる文字や数字の羅列に思えるが、それらは車両の分類を合理的に行っていたり、ナンバープレートを装着していることによって車検に適合していることや自動車の保管場所、クルマに関する税金(重量税)を納付したことの証明にもなる。

 なおかつ、ナンバープレートの一意性は、レンタカーの乗り逃げや乗り捨て、轢き逃げや速度違反などの違法行為がなされたときなどには犯人の特定に役立つ。

 かつては無味乾燥な四角いプレートで、数字も自動的に与えられるだけだったが、今どきは希望ナンバー制度や個性的なご当地ナンバーによって、これまでの役割に加え、カーライフに彩りを与えるアイテムという一面を持つようになったと言えるだろう。

【画像ギャラリー】ナンバープレートに関する知識を写真で知る!(6枚)画像ギャラリー