■ホンダ編
●ラグレイト(現地名:オデッセイ) 日本での販売:1999~2005年(1代)
1994年に登場した初代オデッセイは乗用車ベースのミニバンという点を大きな理由に大ヒット。以来オデッセイは形を変えながら5代目モデルまで続いたが、日本では昨年末に生産終了となり、在庫がなくなり次第絶版となる(3月末)。
しかし、北米でオデッセイの車名は、日本でもラグレイトの車名で販売されたフルサイズミニバンに使われている。
ラグレイトは、導入前には日本では大きすぎる、と懸念されたが、発売するや広い室内がウケ、根強い人気。しかし日本で販売されたのは一代のみでお役御免。
北米オデッセイは現在2018年登場の5代目に移行し、トヨタシエナなどがライバルだ。
●MDX(現地名:アキュラMDX) 日本での販売:2001~06年(1代)
初代アキュラMDXに右ハンドル化などを施し、2003年から日本でも販売。全幅の広さが目立つ3列シートのラージSUVだったが、当時の日本では広すぎる全幅などが災いしたのか販売は低調で、2006年にMDXが2代目となるタイミングで絶版となった。
MDXは4代目レジェンドで登場した後輪左右の駆動のコントロールを行うSH-AWDを使うなどしながら、キープコンセプトで現在3代目モデルとなっている。
■三菱編
●チャレンジャー(現地名:パジェロスポーツ) 日本での販売:1996~2001年(1代)
チャレンジャーは2代目パジェロの一車格下となる本格クロカンSUVとして1996年に登場。チャレンジャーは日本で2001年登場のエアトレックを後継車にするようなかたちで絶版となったが、海外では輸出名のパジェロスポーツ(ショーグンスポーツ)などで継続中だ。
ピックアップトラックのトライトンベースのSUVとしてダイナミックシールド採用の現行3代目に移行しており、評判がいいだけに日本導入が期待されている。
●トライトン 日本での販売:2006~11年(1代)
トライトンは初代パジェロのベースになったフォルテ、ストラーダの後継車となるピックアップトラックで、初代モデルは2006年から2011年までタイからの輸入というかたちで日本でも販売された。
トライトンは海外では継続中で、現在は2014年登場の2代目モデルに移行している。三菱自動車が現在上り調子なだけに、存在感を高める意味でも日本導入を期待したい。
●ランサー(現地名:グランドランサー) 日本での販売:1973~2015年(6代)
ランサーは1992年にモータースポーツベースのランエボを追加するなどしながら、最後は標準車の日本での車名をギャランフォルティスとしながら、日本では2015年まで長年に渡って販売された。
海外では台湾で日本のギャランフォルティスを大改良するかたちで、グランドランサーの車名で現在も継続されており、堅実なギャランフォルティスベースらしく息が長い。
■スバル・ダイハツ・スズキ編
●スバル レガシィ 日本での販売:1989~2020年(6代)
レガシィはステーションワゴン人気やスバルらしいこだわりにより、日本では4代目モデルまで人気車だったが、現在は登場したばかりのアウトバックのサブネームのように残るだけだ。
しかし、レガシィの車名は北米を中心に販売されるセダンでは健在。レガシィは5代目モデル以降、北米ではコスパを魅力に人気車となり、そのレガシィ人気がスバルを救った。
●ダイハツ ビーゴ(現地名:テリオス) 日本での販売:2006~2016年(1代)
2006年登場のビーゴはテリオスの後継車となる、コンパクトながらFR構造を使う点などヘビーなSUVだった。
ビーゴは日本では初代モデル限りとなったが、インドネシアを中心とした東南アジアなどでは前身となったテリオスの車名で健在だ。現在テリオスはビーゴ同様のFR構造で3列シートを持つコンパクトSUVに移行しており、タフさは受け継がれている。
●スズキ バレーノ 日本での販売:2016~20年(1代)
2016年に登場したバレーノはスイフトの半車格上、輸入車のコンパクトカーに相当するモデルで、日本にはインド生産車が導入された。バレーノは日本でとにかく存在感が薄く、2020年に絶版となった。
しかし、スズキが大きなシェアを持つインドでは人気車となっており、今年2月には2代目モデルに移行。2代目モデルは全体的に初代モデルを正常進化させた印象だ。
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