日本の自動車には「海外ではコケたが日本では人気」あるいは「日本では消えたが海外では現役」というモデルが多数存在する。
そこで、日本では姿を消したが海外では現役バリバリの懐かしいクルマをピックアップ。どんなモデルが頑張っているのか拝見!
※本稿は2022年4月のものです
文/永田恵一、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年5月10日号
■トヨタ編
●アバロン 日本での販売:1995~2005年(2代)
北米向けカムリの上級車として、1994年に初代モデルが登場したアバロンは、V6エンジンの搭載や、北米向けにはコラムシフト&ベンチシートも設定されていた時期があるなど、アメリカンなラージセダンだ。
アバロンは初代モデルを1995年から輸入して日本で販売。いいクルマだったものの日本では低調で、日本での車名をプロナードに変えた2代目モデルで日本では消滅。
しかし、アバロンは北米ではボリュームゾーンのモデルということもあり、2018年登場の現行モデルまで継続中。途中韓国で販売された時期があるほか、今では中国でも2L直4などが販売されている。
●ハイラックスサーフ(現地名:4ランナー) 日本での販売:1983~2009年(4代)
ハイラックスサーフはピックアップトラックのハイラックスのSUV版として1983年に初代モデルが登場。日本では2002年登場の4代目モデルが2009年まで販売された。
北米では2009年登場の5代目が現在も輸出名の4ランナーの車名で継続中だ。以前からのキープコンセプトとなる現行4ランナーだが、オフロード仕様なども設定され、販売は堅調だ。
●クルーガー(現地名:ハイランダー) 日本での販売:2000~2007年(1代)
クルーガーはハリアーをオーソドックスにしたイメージのミドルSUVとして2000年に登場。日本では2007年にヴァンガードを実質的な後継車に絶版となった。
しかし、ハイランダーとして販売される海外では、北米を中心に3列シートのラージSUVとしてドル箱的な存在に成長。現在は4代目モデルに移行し、中国や欧州でも販売され、中国ではクラウンクルーガーが話題に。
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