「イエロー」であることを確認することが難しかった!? 「イエローゾーン」
タコメーターが付いているクルマには、これ以上エンジン回転を上げちゃいけないことを示す「レッドゾーン」があります。エンジンのコンピューターなどをいじっていないのであれば、レッドゾーンに入ってもクルマ側に備わるセーフティモードが回転数を頭打ちさせるので、直ちに壊れることはありませんが、音も振動も激しいので、シフトアップやアクセルペダルを戻すよう、促されます。
かつてこのレッドゾーンの手前に、イエローゾーンがありました。その狙いは、あと少しでレッドラインだと予告すること。ですが、イエローゾーンは狭く、一瞬で通り過ぎてしまうので、運転中に確認できる人は極わずかだったとか。加速中に、視界の端でレッドゾーンが近いことがわかれば十分なのでしょう。一部のスポーツカーを残して、現在は消えています。
輸入車メーカーの反対で消えた「速度警告音」
国産車の性能が著しく成長していた1970年代、クルマの性能が向上したことで、簡単にスピードが出せるようになり交通事故による死亡者が急増。対策が急がれていました。その対策のひとつとして導入されたのが、105km/hを越えると「キンコン」と鳴る速度超過警告ブザー(速度警告音)です。
漫画「頭文字D」の作中でも描かれている速度警告音は、1974年に義務付けられたものの、「単調なリズムのため、キンコン音が眠気を誘う」という理由や、輸入車メーカーからの反対の声が多くあがったことで、1986年には廃止となりました。
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昨今はルームミラーだけでなく、サイドミラーまでもがカメラ映像化されるようになりました。ワイパーやドアハンドルなどは、将来的には消滅していくのでは!? と筆者は予想しています。技術の進歩によって、この先どのアイテムがどのように置き換えられていくのか、目まぐるしく進化するクルマの未来が、非常に楽しみです。
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