■最新ノア&ヴォクシーのシートアレンジ
ここからは現在のミニバンのシートアレンジを確認していこう。存在感が際立っているのが、2022年1月に発売された新型ノア&ヴォクシーだ。
2001年の発表当時は乗り降りしやすいスライドドアなどを備えてはいても、コンパクトキャブワゴンからスタートしたノア&ヴォクシーは、トヨタは手の届きやすい5ナンバーサイズのミニバンとして着実に改良を重ねてきた。
4代目となる新型では安全装備の充実のみならず、利便性の向上に意を払い、シートアレンジも工夫が凝らされた。7人乗り仕様車のセカンドシートには、キャプテンシートを採用。
クラス初となるオットマン機構とシートヒーターに加え、折りたたみ式大型サイドテーブルなどを装備。3列目をサイド跳ね上げ式としたうえで、シートをいったん横にスライドさせることなく移動できる「ストレート超ロングスライド」(7人乗り、スライド量745mm)を実現した。
8人乗り仕様車の2列目シートでも、3人掛けベンチシートタイプの6:4分割チップアップシートを採用。7人乗り仕様車同様に「超ロングスライド」(スライド量:705mm)を可能とした。
さらにパッケージオプションとして、手すり付きの専用2人掛けベンチシートタイプを設定。2列目助手席側に乗降スペースを確保することで、2列目シートにチャイルドシートを設置しても3列目シートへのアクセスを容易にしている。
■5月26日発売の新型ステップワゴンのシートアレンジは?
5月26日に発売となる新型ステップワゴンのシートアレンジにも多くの工夫が見られる。ホンダ史上最大の室内空間と謳われており、2列目シートを右側75mm、左側115mm中寄せスライドすることによって最大865mm後方にロングスライド可能。
スパーダ、スパーダプレミアムラインには2列目キャプテンシートにはオットマンを設定。3列目シートは、左右を分割して床下へすっぽり収納。跳ね上げ式のノア&ヴォクシーと最大の違いはここだ。
3列目シートを床下に収納し、2列目を中寄せして後方にロングスライドし、オットマンを使えばさらに快適な空間が広がる。また2列目前方に中寄せし、ロングスライドすれば運転席からも子供に手が届く。
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