梅雨の季節、あるいは台風やゲリラ豪雨のニュースで、巨大な水溜りと化したアンダーパス(くぐり抜けていくタイプの道路など)に進入していく乗用車の映像を見たことはないだろうか。
9月は台風の季節。ゲリラ豪雨もまだまだ油断できず、線状降水帯の脅威ももはや一部地域のものだけではなくなった。運転中、ゲリラ豪雨や台風による大量の「水」に襲われたら? JAFによるテスト結果と、被災してしまった場合のお金。
※本稿は2022年4月のものです
文/ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部 ほか、協力/JAF(日本自動車連盟)
初出:『ベストカー』2022年5月10日号より
■水深100cm、セダンの運転席ドアは普通に開くか?
数年前、JAFが行った実験。ひとつめは「水没テスト」。
セダンが冠水路で立ち往生した場合を想定し、運転席のドアが開くかなどをテスト(上写真はミニバンテストの様子)。
●水位60cm=通常どおりドアは開く
●水位100cm=力は必要だがドアは開閉可。が、パワーウィンドウは作動せず
……などが判明。
水位がドアノブ付近になるとドアや窓が開けにくくなるので、冠水路でクルマが動かなくなった際はただちに脱出する。これが重要だ!
水位60cmなどの深さでクルマは走り切れるかをテスト「冠水路走行テスト」の結果も載せておこう。
セダンの場合、水深30cmなら時速10kmでも走りきれるが、水深60cmになると同じ速度では走れないと判明。最悪はエンジン停止の危険性も!
■被災してしまった時のお金の話
被災したら覚えておきたいのが国からの支援だ。
住宅が被災した場合は被災者から市町村へ申請して罹災証明書を発行してもらえば生活再建支援金などを利用できる。
けがをした場合も同様に市区町村から災害障害見舞金などの援助を受けられる。
■やはり「万が一」の事前の準備は大事
大災害に見舞われることを想定した事前の準備も大切だ。防災キットに現金を準備するほか、キャッシュカードや顔写真付き身分証明書などは財布に持っておきたい。スマホのキャッシュレス決済も導入しておけば、財布を失くした際も安心だ。
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