8年ぶりのフルモデルチェンジを受けて登場した新型ヴォクシー&ノア。今年5月の登録車販売台数ランキングを見ると、ノアが5697台で7位に、ヴォクシーが4707台で9位にランクインしており、その人気の高さを見せつけている。
ライバルのステップワゴンも正式に5月27日から販売がスタートしたが、ヴォクシー&ノアを買うなら購入か、サブスクか、リースか、どれが正解なのかを探ってみた。
文/渡辺陽一郎、写真/トヨタ、KINTO
■ヴォクシーハイブリッドS-G(FF)を例に考えてみる
今、最も注目される新型車は、ミニバンのヴォクシー&ノアだろう。2022年1月13日にフルモデルチェンジを実施しており(姉妹車のなかでエスクァイアは廃止)、先代型の基本設計が古くなっていた事情もあり、エンジン、ハイブリッドシステム、プラットフォーム、安全装備などはすべて刷新され、先代型に装着されていなかった運転支援機能も採用されている。文字どおりのフルモデルチェンジとなった。
そこでヴォクシー&ノアのベストな買い方、使い方を考えてみたい。取り上げる車種とグレードは、人気の高いヴォクシーハイブリッドS-G・2WD(344万円)だ。
まず、一般的なユーザーが購入する場合、最も出費を抑えられるのは現金購入になる。ローンと違って利息を支払う必要がなく、ムダも抑えられるからだ。
ヴォクシーハイブリッドS-G・2WDであれば車両価格が前述の344万円で、ハイブリッドだから環境性能割と自動車重量税は非課税だ。自賠責保険料は、購入時に37カ月分の2万7770円を納める。そのほか自動車税も月割りで支払い、各種の法定/法定外諸費用が6万~7万円を要する。オプションを除いた予算は合計350万~360万円と考えればいい。
■月々の返済負担が少なくてすむ残価設定ローン(残クレ)
ただし、これだけの金額を一括して支払うとなれば、経済的な負担も大きい。そこで残価設定ローンを使うユーザーも増えた。残価設定ローンとは、契約時に数年後の残価(残存価値)を決めて、残価以外の価値が減る金額を分割返済するローンだ。
例えば、3年後の残価が新車価格の40%とすれば、残りの60%を3年間で分割返済する。返済期間を終えても車両は自分の所有にならないが、残価を除いた金額を支払うから、月々の返済額は安く抑えられる。
そして返済期間を満了した時には「車両を返却する」、「残価を支払って買い取る」、「改めてローンを組んで返済を続ける」、という3つのパターンを選べるタイプが多い。
ヴォクシーの場合、3年後の残価は新車価格の55%だ。一般的な3年後の残価は新車価格の42~45%だから、ヴォクシーの55%は高い部類に入る。そうなると月々の返済額はさらに下がり、頭金なしの均等払いで5万7500円だ。
5年間の残価設定ローンでは、残価は新車価格の42%になる。これも5年後としては高い残価だ。5年契約の月々の返済額は、頭金なしの均等払いで4万6000円だから、3年間の5万7500円に比べて1万1500円安い。
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