■残クレとKINTOはどっちがオトクか?
つまり、若年層や保険の等級が下がっている場合など任意保険料が高騰するユーザーにとっては、KINTOの利用がトクになる。
逆に任意保険料に年齢条件や家族限定などを付帯できて、なおかつ保険を使わずに等級の高まったユーザーにとっては、KINTOのメリットは薄れる。
それでも残価設定ローンと比べた時は、KINTOが割安だ。維持費を月額に換算すれば、自動車税が3000円、自賠責保険料は750円になり、これだけで合計3750円だ。定期点検も加えれば、4000円以上に達する。残価設定ローンとの差額になる3440円を上回るから、KINTOが割安になる。
従ってヴォクシーハイブリッドS-G・2WDを購入する場合、最も買い得なのは現金購入で、2位はKINTO、3位は残価設定ローンの順番だ。KINTOは、若年層を中心に普及促進を図っているから、利用料金をあえて割安に抑えている(今後は普及の度合いに応じて、利用料金が少しずつ高まる可能性もある)。
■やはり一番リーズナブルなのは現金購入
ただし、前述のようにKINTOでは契約期間満了後の買い取りなどができない。1台のクルマを購入して、なるべく長く使いたいユーザーには、KINTOは不向きなサービスだ。
そしてクルマの売買には、必ずメーカー、販売会社、下取り車を中古車として流通する時のコストなどが上乗せされ、ユーザー側が負担を強いられる。従って一定期間の間に、車両を売買する回数が増えるほど、ユーザーの損失も高まってしまう。
そうなると出費を一番抑えられるオトクな方法は、現金で購入して、パーツ交換(消耗品を除く)や故障が増え始める直前まで使うことだ。用途に応じた購入や利用方法を選びたい。
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