車やバイクなどを運転していると「え!?」と思う行動をしている車両等に出くわすことがありませんか? 最近はドラレコやスマホの普及でそんな決定的な瞬間がニュース映像として流れることも増えています。
今回は、教習指導員の国家資格を持つ筆者が運転に慣れていない方や下手な方が陥りやすい動作を厳選して5つ紹介します。運転するときや自分の運転を見直すときの参考にしてみてください。
文/齊藤優太、写真/齊藤優太、AdobeStock(トップ画像=LIGHTFIELD STUDIOS@AdobeStock)
■交差点内や横断歩道・自転車横断帯などで止まってしまう「交差点等進入禁止違反」
交差点の中や横断歩道・自転車横断帯上で止まってしまう恐れがあるのにもかかわらず、交差点内に侵入したり、横断歩道・自転車横断帯まで進んで停止してしまう車を見かけることがあります。これは「交差点等進入禁止違反」という違反です。
また、消防署や警察署、病院の前などの道路にある四角く囲われ斜線が途中まで引かれている路面標示の「停止禁止部分」に停止した場合にも、交差点等進入禁止違反となります。
停止禁止部分は、渋滞や信号待ちによる停止も禁止されている部分であるため、消防署や警察署、病院の前を通行するときには注意が必要です。
交差点や横断横断・自転車横断横断、停止禁止部分を通過するときは、通過した先に自分の車が入れるスペースがあるか確かめてから通るようにしましょう。
■歩行者や自転車の横を通過するときの間隔がギリギリなのはアウト! 「歩行者側方安全間隔不保持等」
住宅街や路地などを運転していると、歩行者や自転車の側方を通過しなければならないことがあります。中央線を超えないよう走行している車線の中で速度を落とさずに歩行者や自転車の側方ギリギリを通過するのは、「歩行者側方安全間隔不保持等」という違反。
ここで大切なのは、安全な間隔が開けられる場合の通行方法と安全な間隔を開けられないときの通行方法を理解しておくことです。
警察庁が公開している「運転免許技能試験に係る採点基準の運用の標準について」によると、歩行者や自転車が車を認知していることが明らかな場合は1m以上、車を認知していないおそれがあるときは1.5m以上の側方間隔を開けなければならないとされています。
また、安全な間隔がとれない場合には、徐行しなければなりません。
交通の流れを止めないように速度を落とさずに歩行者や自転車などを避けようとするのは理解できます。しかし、歩行者や自転車に少しでも接触すると事故です。
対向車や後続車など周囲の交通状況が良好で安全な間隔を開けられるときは、しっかりと間隔を開けて側方を通過しましょう。
安全な間隔を開けることが難しい場合には速度を落として徐行、または、安全な間隔を開けられるまで歩行者や自転車の後ろを走り、タイミングを見極めて安全な間隔を開けて側方通過をしましょう。
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