昔は当たり前だった装備が、今ではすっかり見かけなくなっている、ということは多くあります。たとえば、105km/hを越えると「キンコン」と鳴る速度超過警告ブザー(速度警告音)。クルマの性能が向上し簡単にスピードが出せるようになったことで、交通事故が増え、その対策として取り入れられた装備ですが、「(キンコン音が)単調なリズムで眠気を誘う」という理由や、輸入車メーカーからの反対の声が多くあがったことで、1986年には廃止となりました。
この速度超過警告ブザーは技術の進化で消えたわけではないですが、装備のなかには、近年の目覚ましい技術の進化によって必要なくなったものも多くあります。技術の進化で消えていった装備たちを振り返ります。
文:吉川賢一
写真:MITSUBISHI、NISSAN、HONDA、TOYOTA、SUBARU、Mercedes-BENZ
コメント
コメントの使い方