ハリアー生まれレクサス育ち!! 新型RX 「原点回帰」の魅力と目指した「正常進化」

RXとはレクサスSUVのすべてである

 レクサスSUVとしては、先に発表されたBEV(電気自動車)のRZとの違いも気になるところだろう。

 RZは全長4805mm×全幅1895mm×全高1635mmと、RXに比べれば少々小ぶりだ。レクサスSUVとしてはNXとRXの間に、RZが入る形となる。おそらく1000万円台の価格になるであろうRZと、現行型の価格レンジ(500万円後半から800万円オーバー)をある程度踏襲しそうなRX。今のところは、BEVであること以外、RXが機能性でも作り込みでも、そしてバリューの面でも有利なクルマになっていると思う。

 RXの独特な価値観に、NXの機能性とRZの技術を全部乗せした。ガソリンエンジンモデルの終焉も見通せるなかで、レクサスがRXとして出す最適解が、新型に詰め込まれている。新型のHEV、そしてRXでは初採用のPHEVも楽しみだが、あえて元祖RXを感じられるガソリンモデルも選びたくなる。

 レクサスファンのなかには、特にRXを支持し、愛する人が多い。SUVカテゴリーではフラッグシップとしてLXが鎮座するが、それでもRXがレクサスSUVの最高の形だと信じて疑わないユーザーも多いのだ。

 日本でレクサスが成功したのも、RXの力が大きい。過去、レクサスの販売現場に携わってきた筆者も、最もレクサスらしいクルマは何かと問われたら、迷わずRXを挙げる。

 車格や価格レンジを広く取り、ある意味でSUVの本来の意味である「多目的」という言葉がよく似合った3代目。NXの登場により、スモール~ミドルレンジを預けて、自分はラージサイズSUVに専念できた4代目。それぞれがRXらしく、RXでなければ体現できなかった価値だ。

 RXの登場、そして進化がNXとUXと生み出した。そしてSUVに強いレクサスという、新しい市場価値の創造にもつながっている。

 北米版から数えて、RX自身としては5回目の進化が終わった。これが最終形態であり、最高傑作になる、そんな予感が強くする。レクサスが考える最高の商品が新型RXであり、高級の本質を追求した「ザ・レクサス」に違いない。

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