ジャパニーズSUVが紡ぐ新しい傾向、「クーペSUV」という潮流

■国産SUVは生まれるのか

 そこで期待したいのが、SUVスポーツカーだ。

 実はBMWがSAC(スポーツアクティビティクーペ)を作った理由のなかに、「走り」の要素がある。これもBMWからの答えに「BMWといえば走りのイメージがある。それをSUVの世界で展開しようとした時に荷室は制限されるが、重心を下げて、しっかりとした走りを実現できるクーペを考えた」

 確かにX5とX6を比較すると全長、全幅は変わらないが、全高はクーペのX6のほうが75mmも低いのだ。当然、重心は低い。

 マツダのCX-30とMX-30を比べてみると全高はCX-30が1540mm、クーペのMX-30は1550mmで、クーペのほうが10mm、全高が高くなっている。マツダは派生車としてクーペを発売したが、単にリアスタイルのスポーティさ、パーソナルさを追求しただけなのだ。

 これは第1段階としてはしかたがないのかもしれないが、せっかくSUVクーペを発売したのだから、もう一歩踏みこんで重心の低い、本当の意味でのスポーツSUVクーペを作ってほしい。走りの味付けをわかっているマツダなら、きっと楽しいSUVクーペを作ってくれるに違いない。


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