高速料金はどうなる? 電動キックボード今は買っちゃダメ? ほかクルマ界最新ニュース6選

■EV部門を分社化するルノーの目論見とは?

 ルノーがEV部門を分社化して上場させるという。同社は2030年までに欧州のラインナップを完全電動化する計画で、放っておいても純EVメーカーになりそうだが、なんで今、わざわざ会社を分けるのだろう。

 ルノーが狙っているのは、ずばり企業価値の向上だ。米国テスラや中国NIOの例を見てもわかるが、EV専業メーカーの時価総額は、旧来の自動車メーカーを圧倒している。社会の脱炭素化が進む今後はEVのほうが利益を生みやすく、成長余力が高いと評価されるためだ。

 一方で電動化や自動運転技術の開発には莫大な資金がかかる。そこでルノーはEV部門を内燃機関部門から分離して上場させ、グンと高まる株価でその資金を調達しようと考えているのだ。

 こう考えるのはルノーだけではない。実は米国フォードも、3月にEV事業を独立させると発表した。研究開発予算の調達はどのメーカーも悩みの種だから、今後同様の手法を取る企業が出てくることは大いにありうる。

 話をルノーに戻すと、提携関係にある日産・三菱への影響が気になる。たとえばルノーの主力EVである「ゾエ」は日産リーフの技術を共用しているのだが、新会社では独自性を強めることになるかもしれない。2024年には名車「5(サンク)」もEVとして復活するだけに、同社のEV戦略には注目したい。

■20秒でチェック 「近未来系」ニュース

●クルマ好きにとってはコレクションの対象でもあった自動車の紙カタログを、トヨタが来年春をメドに廃止するという。今年後半からはタブレット端末で見られる「スマートカタログ」を作成し、ディーラーでの商談はそれを使ったものに移行するようだ。

 紙カタログは販促物として必要部数を購入せねばならず、ディーラーにとってはそれなりの負担だった。今回の動きはオンライン商談などを導入する布石とも思えるが、愛車の紙カタログは思い出の品だったりするだけに、少し寂しくなる話ではある。

●空飛ぶクルマは当欄でもよく取り上げているが、その離発着に使う「空港」が、イギリスのコベントリーに初めてオープンした。

 手掛けたのはイギリスのベンチャー企業「アーバン・エアポート」。空港といっても非常にコンパクト&合理的に作られており、用地さえ確保できれば極めて短期間に建設できるという。

 アーバン社はこの空港をモジュール化して世界各地に設置する予定で、今後5年間で200以上の拠点を作るとのこと。日本でも見てみたい。

●愛車のアップデートを手掛けるトヨタの「キント・ファクトリー」が、なんと「はがせる塗装」を売り出す。ラッピングではない本物の塗装なのだが、高圧の水で落とせて塗り直しが可能だという。

 KINTOでリース販売されるbZ4Xがその第1号となりそうだが、遠からず他車にも波及しそう。飽きたら色が変えられるというサービスは、中古車相場にも影響しそうだ。

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