おいおいおい、ちょい待ち! 思わず息を飲んだ レクサス新型RXが見せるトヨタハイブリッド史の「事件」とは

■低く流麗なスポーティSUVに!!

インパネのデザインは最近のレクサス車に共通した、オーソドックスで使いやすい形状。包み込まれるようなコックピットだ
インパネのデザインは最近のレクサス車に共通した、オーソドックスで使いやすい形状。包み込まれるようなコックピットだ

 新型RX、プラットフォームの基本はGA-KでNXやRAV4、ハリアーなどと共通なのだが、リアセクションは完全新設計。

 ホイールベースは従来型より60mm延長された2850mmとなり、eAxleを収めるリアアクスル周りは、マルチリンクサスペンションとともに一新した。

 15mm低重心化を果たし、トレッドはF:15mm、R:45mm拡大し、操縦性を格段に向上したのがポイント。

 積極的に走りを楽しみたくなるSUVに仕上げたといい、そのフラッグシップが「RX500h Fスポーツパフォーマンス」なのだ。

 従来型には途中、3列目シートを追加した仕様が設定されたが、新型RXは2列シートのみ。

 割り切ったことでクーペにも見える流麗なルーフからテールゲートに繋がるラインを実現した。

 レクサスと言えばスピンドルグリルがアイデンティティとされるが、新型RXはさらに一歩進めた「スピンドルボディ」がデザインコンセプト。

 これは先に姿を見せたピュアEV「レクサスRZ」でトライした考え方を盛り込んだもの。新たなレクサスのデザインを提案する。

■パワートレーンは4タイプ 注目は新開発2.4Lターボハイブリッド

 新型RXのトピックスは「RX500h Fスポーツパフォーマンス」の2.4Lターボハイブリッド4WDだということは冒頭触れたが、RXに設定されるパワートレーンは4タイプ。

 RX500hのパワートレーンはエンジン→クラッチ→モーター→クラッチ→6速ATという構成の、1モーター2クラッチ式。

 スカイラインなどのハイブリッドシステムと機構的には同じで、従来、加速時の応答性やスムーズネスに課題があるとされたが、そのあたりを最新制御技術で解決したのだろう。

「RX450h+」は直4、2.5L+THSのプラグインハイブリッドで、基本的には「レクサスNX450h+」と同じ。

「RX350h」はカムリやRAV4、ハリアーなどにも搭載される2.5Lエンジンの通常のTHS。

 そして「RX350」は直4、2.4Lターボ(279ps/43.8kgm)だ。RX350hにはFFのほか、後輪をモーターで駆動するE-Fourを設定。

 RX350にもFFと4WDがあり、4WDはメカニカル式の電制トルクスプリットだ。

 いずれも現時点ではパワースペックの詳細は明らかにされていないが、すでにNXなどに搭載されているパワーユニットについては、ほぼ同等の数値だと思われる。

■レクサスRX主要諸元
・全長:4890mm
・全幅:1920mm
・全高:1695mm
・ホイールベース:2850mm
・RX500h Fスポーツパフォーマンス:直4、2.4Lターボ+モーターリアeAxle(109ps/17.2kgm)※
・RX450h+:直4、2.5L、PHEVリアE-Four(54ps/12.3kgm)※
・RX350h:直4、2.5L、THSリアE-Four(54ps/12.3kgm)※FFの設定もあり
・RX350:直4、2.4Lターボ(279ps/43.8kgm)電制4WD、FFの設定もあり
※印はリア駆動モーターの出力/トルク


【番外編コラム】レクサス渾身のピュアEV「RZ」国内初公開

トヨタブランドのbZ4Xと基本プラットフォームを共用。EV専用に開発
トヨタブランドのbZ4Xと基本プラットフォームを共用。EV専用に開発

 レクサスとしてはUXに次ぐピュアEVのRZ。トヨタbZ4X、スバルソルテラと基本プラットフォームを共通に開発。

 スピンドルグリルをEVとして表現することを狙い新たなトライをして完成した「スピンドルボディ」は新たなレクサスのデザインアイデンティティとなる。

 全高は1635mmと低く、フード先端もグッと低いのはEVならではのプロポーションだ。

■レクサスRZ450e主要諸元
・全長:4805mm
・全幅:1895mm
・全高:1635mm
・ホイールベース:2850mm
・タイヤサイズ:18インチ、20インチ
・航続距離:約450km
・電池容量:71.4kWh
・フロント出力:150kW
・リア出力:80kW

【画像ギャラリー】流麗にして高レベルの走りを予感させる佇まい ギャラリーで新型RXの「次世代レクサスデザイン」をチェック!!!(30枚)画像ギャラリー

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