■トヨタ カローラレビン(1972年初登場・7代終了 ※日本は9代・2000年消滅)
●こんなクルマ……カローラにはクーペモデルが設定されていたが、それとは一線を画す特別なモデルとして登場。ストリート、サーキット、ラリーともに人気
1972年登場の初代レビンは、「セリカの2T-G型1.6LDOHCをカローラに搭載する」というピュアさで人気となったが、2代目レビンは車重の増加に加え、排ガス規制が始まった1974年登場ということもあり、キャブだった2T型DOHCが短命に終わってしまった。
ただ、1977年にEFI化された2T型DOHCとともに2代目後期としてレビンが復活したのは幸いだった。
FRからFFに駆動方式を変更したモデルが5代目のAE92だ。FF化により魅力減となることが危惧されたが、ミニソアラ的なエクステリアデザイン、スポーティな走りにより人気モデルとなった。
販売面では歴代レビンシリーズ最多となりトヨタとしては大成功となったが、コンパクトFRというレビンでしか味わえない魅力を失ったのも事実だ。
■トヨタ カリーナ(1976年初登場・7代終了 ※2001年消滅)
●こんなクルマ……初代から3代目はセリカ、それ以降はコロナと基本コンポーネントを共用。かつてはクーペも設定
カリーナはもともと万人受けするコロナに対し、スポーティなキャラクターを持っていたモデルである。
カリーナとしては最後のFRとなった1981年登場の3代目は、1984年にFFカリーナも加わったこともあり、古典的ながらカリーナらしいスポーティも備え、1988年まで7年間販売された。
そして1988年登場の5代目でFFのみとなった。
5代目カリーナは1.6L・DOHC搭載のスポーツモデルも設定され、「コロナより若々しい」というキャラクターではあったものの、このモデルから「コロナとさほど変わらない」というイメージが強くなり、カリーナの存在感が薄れ始めた。
■トヨタ セリカ(1970年初登場・7代終了 ※2006年消滅)
●こんなクルマ……日本初のスペシャルティカーであると同時に2代目からはトヨタのラリーのウェポンとして大活躍
セリカは1985年登場の4代目でFRからFFに移行。
4代目セリカはFFながらFFのクセが弱いスポーティなハンドリングを備えていたのに加え、トヨタが流面形と呼んだスタイルも好評だった。
さらに1986年には4WDターボのGT-FOURも追加され、WRC参戦によるプロモーションも成功。
1999年登場の7代目セリカは、WRC参戦車が3ドアハッチバックのカローラに移行したこともあり、VVT-iL付きの1.8L搭載車もあったものの、全体的にライトなモデルだった。
7代目セリカはスポーツ性が初代インテRほどではなかったことなどもあり低迷し、セリカはこのモデルで最後となった。
■トヨタ クラウン(1955年初登場・現在15代目)
●こんなクルマ……誕生から67年、15代にわたってトヨタだけでなく、日本の代表的上級セダンとして親しまれ、確固たる地位を築き上げてきた一大ブランド
●7代目
クラウンは4代目で大胆なデザインを採用したが、評判が悪かったため、これ以降は奇をてらわない手堅い設計を心がけている。が、1983年夏に登場した7代目のGS120系は「いつかはクラウン」のコピーを用い、思い切って2ドアHT(ハードトップ)を整理した。
スタイリッシュな4ドアHTと直列6気筒DOHC、それも4バルブエンジンを主役にしたことにより若い世代の人気獲得に成功。ハイソカー旋風を巻き起こしている。
●9代目
1991年秋に登場した9代目クラウンは、新たに上級志向の兄弟車、マジェスタを仲間に加えた。モノコック構造に4輪ダブルウイッシュボーンのエアサスを採用し、エンジンは4LのV8だ。のちに4WDモデルも投入する。また、クラウンは3Lの新世代ストレート6や5速ATを採用し、新境地を切り開く。
●11代目
1999年秋に11代目のJZS170系クラウンが登場したが、注目を集めたのはエアロパーツを装着し、サスペンションを強化したアスリートを送り出したことだ。2・5Lの直6DOHCターボ搭載車は痛快な走りを見せている。また、マジェスタには先進の4輪操舵システムを採用。走り味を大きく変えた。
12月にステーションワゴンを復活させ、2001年夏にTHS-M採用のマイルドハイブリッドも投入するなど、時代のニーズに合わせ、意欲的に選択肢を広げている。
●12代目
これに続く12代目はすべてを一新し、デザインだけでなくプラットフォームや6気筒エンジンなどのメカニズムも大きく変えた。キャッチフレーズは「ゼロ クラウン」だ。ストイキ直噴を採用したD-4エンジンはV型6気筒DOHCで、クラウン初の電動パワーステアリングも採用する。
●15代目
2018年に登場した15代目はマジェスタ、アスリート、伝統のロイヤルを統合し、デザインも大きく変えた。ドイツのニュルブルクリンクで走行テストを行ったから、驚くほど走りはスポーティだ。
●次期型(16代目)こそ最大の大変革!!?
クラウンは2022年7月にフルモデルチェンジを発表した。クロスオーバー、スポーツ、セダン、エステート(ワゴン)と4タイプのボディバリエーションが用意され、伝統のFRから革新のAWDへ進化、サイズの大型化、そしてグローバル販売…。予定次期型こそ最大のターニングポイントになる!?
【画像ギャラリー】ここが運命の分かれ道!! あのクルマのターニングポイントはココだった!!(13枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方どれだけ変化や新しさを謳おうと、クラウンが日本を捨てた事実は変わらないよね。車幅が広すぎるもん。いまどき1800mm越えは当たり前なんていう奴がいるが、だったらハリアーが居るから尚更クロスオーバーなんて要らない子なんだよなぁ。おまけにセダンは1900mmだ。こんなのLSのトヨタ版じゃないか。非常に残念だ
デザイン等々、色々と言われているけど何より車幅1,800mmを捨てたことが全て。
一番ガッカリしたポイントはそこ。