あおり運転厳罰化の影響で減りつつあるが……それでも改めて知っておきたい「あおられないためには?」

■速度が遅い場合は後続車に道を譲るべし

「急な車線変更」と「自身の運転速度が遅かったこと」があおり運転に遭った原因のワンツーという結果となったのだが……
「急な車線変更」と「自身の運転速度が遅かったこと」があおり運転に遭った原因のワンツーという結果となったのだが……

  2位は『スピードが遅かった』。これまた「わかっていてノロノロ走っているのね!」と驚く! ひとりしか歩けない歩道を自分のペースでノロノロ歩いていたら、後ろの人はイラつく。クルマだってまったく同じ。

 わかっているのなら抜かさせてやればいい。たったそれだけの対応ですむ。速く走れなんて誰も思わないです。単にジャマなだけ。それをわかっていてノロノロ走ってるんだから酷い!

 教習所や警察が「追いつかれたら先に譲りましょう!」と啓蒙するだけでスピード遅かったためにあおられた事案の17%は根絶させられる。というか自分の速度が遅いために後続車をズラズラと従えるようなことをできる精神構造からして私には理解できない。単純にケンカ売ってる行為と同じですから。速度の出ないトラックやバスで一本道を走る時は、左側に余地ある時に譲るべし!

 3位の『制限速度で走った』は、ほぼケンカ売ってる行為です。そもそもスピードメーターに表示される速度は誤差があり、基本的に制限速度以下。順法運転を主張するなら、正確に制限速度で走るべき。

 もちろん1km/hたりとも低ければ後続車にケンカ売る。高ければ「アンタも違反だ!」。そんなこと考えるより、走行車線を走ったり道を譲ったりするほうがずっと精神的に楽だと思う。

 4位の『合流した』は1位と同じ状況。あおられる側が最初の危険な運転をしている。5位の『車間距離を詰めた』もあきれる。それ、あおり行為でしょう! やり返されたってしかたない。

 6位の『追い越した』は安全と思えない方法で追い越すから怒りを買う。明らかにゆっくり走っている車両を安全に抜いたら怒られた、みないたことは超レアケースだと考えます。

■重要なのは「他人の怒りを買わないこと」はクルマの運転もそれ以外も同じだ

大事になってくるのは相手を怒らせないこと。自分がやられたら嫌だと思うことはしないという大前提は運転だけでなく、日常生活で余計なトラブルを買わないことでも同じだ(AdobeStock@globeds)
大事になってくるのは相手を怒らせないこと。自分がやられたら嫌だと思うことはしないという大前提は運転だけでなく、日常生活で余計なトラブルを買わないことでも同じだ(AdobeStock@globeds)

 それ以下の状況を見ても「当たり前のごとく怒らせるでしょう!」というパターンばっかり。あおられたドライバーに対する「可哀想ですね」という気持ちなど消え失せる。

 むしろ、「ケンカ売ってるんだからそれを買う人はいるんだから当然」だと思う。それとも大手メディアや警察は、ドライバー全員が神様のような心の広さを要求してるのだろうか? それって理想論です。

 外出する時は家にカギをかけたり、治安の悪い場所では女性の遅い帰宅を心配したり、繁華街に行ったら人にブツからないように歩いたりするのは、被害を未然に防ぐための対応だ。警察だって「カギをかけましょう」と言う。

同じようにクルマを運転する時も、人に怒りを買わない方法をアピールすればいい。とても簡単なことなのに、教習所も警察もやらない。なんででしょう?

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