平均取引額100万円超!! 新車納期長期化で中古車がアツいのはナゼ?

■中古市場も負のスパイラル!! 新車不足に新規ユーザーの増殖がネック

新車が売れれば下取り車が中古車市場に流れるが、新車を購入することができないとなると、中古車もだんだんと「タマ不足」に陥る(xiaosan@AdobeStock)
新車が売れれば下取り車が中古車市場に流れるが、新車を購入することができないとなると、中古車もだんだんと「タマ不足」に陥る(xiaosan@AdobeStock)

 このように中古車の平均価格が上昇している原因のひとつとして挙げられるのが、中古車に対する需要が高まり続けているというものである。だが、もうひとつ忘れてはならない原因がある。それが中古車のタマ不足という問題だ。

 当然ながら中古車を求める人が増えれば、市場に存在する中古車の台数は減少する。ただ、そこに新たに誰かが手放した車両が流通すれば何の問題もないのだが、前述したように今までクルマを保有していなかった層がクルマを購入したことで、通常であれば発生する“下取り車”が存在しないのである。

 また新車の納期も延びているため、新車を購入したユーザーがそれまで乗っていた車両を下取りに出すこともできないということもあって、慢性的な中古車不足が発生しているという悪循環に陥っているのだ。

 つまり中古車においても需要と供給のバランスが崩れつつあることが、中古車の平均価格を押し上げている要因と言うことになるワケなのである。

 といっても、どんな中古車であっても価格が上昇しているのかというとそういうワケではなく、残念ながらそこまで人気のない中古車においてはコロナ禍以前とそこまで変わらない価格を維持している。

 例えば現在の日本では不人気ジャンルというイメージが確立してしまった微妙な年式の国産セダンなどはほとんど価格上昇は見受けられない。

 むしろ大排気量なモデルに至っては自動車税が高額な点や、燃費がそこまでよくないためにランニングコストが高くなるイメージがあるようで、低値安定といった状況となってしまっているので、こういった車種を狙っている人はむしろ買い時と言えるかもしれない。

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